テスラ株は過大評価、上昇余地なし-成績上位の環境ファンドが敬遠

  • 第1・第2四半期が赤字でもテスラの株価は年初来で60%上昇
  • 環境株投資では中型企業が「スイートスポット」-ソレンセン氏

epa05238726 An undated handout photo made available by Tesla late 31 March 2016 shows the Tesla Model 3 electric car that was unveiled in Hawthorne, California, USA, 31 March 2016. According to the Tesla media relations website, 'the Model 3 should be the safest car in its class once testing completes. This, combined with over 200 miles of range while starting at 35,000 US dollars before incentives, makes Model 3 an extraordinary mid-size sedan.Model 3 will begin production in late 2017, ramping Tesla vehicle production to 500,000 vehicles per year.' EPA/TESLA / HANDOUT HANDOUT EDITORIAL USE ONLY/NO SALES

Photographer: TESLA / HANDOUT

米テスラ株は過大評価されていると、運用成績が競合の97%を上回る環境ファンド、ノルデア・グローバル・クライメート・アンド・エンバイロンメンタル・ファンドが指摘した。

  同ファンドを運用するトーマス・ソレンセン氏は9月28日の電話取材で、テスラ株について「上昇余地がないとみている」と語った。

  テスラが1-3月(第1四半期)と4-6月(第2四半期)に赤字になったにもかかわらず、株価が年初来で60%上昇していることは、投資家の熱意を証明している。ただ、電気自動車(EV)メーカーである同社の台頭がもたらした混乱は伝統的な自動車メーカーを揺るがしたが、今やリスクは全てのメーカーに拡大している。

  同氏は「業界全体で底辺への競争を繰り広げることになるだろう」と指摘。 「この大きな過度期に、勝ち組やセクター全体の収益性を指摘するのは極めて難しい。リスクが高すぎる」と述べた。

  コペンハーゲンを本拠とするノルデアのファンド(運用資産3億3200万ユーロ=約440億円)は、以前テスラ株を保有していたが、今ではドイツの半導体メーカーのインフィニオンテクノロジーズなどサプライヤー銘柄に投資しており、ビッグネームに固執する必要はないと考えている。

  ソレンセン氏とパートナーのヘニング・パドバーグ氏は、ファンダメンタルズのボトムアップ分析を利用して、気候変動関連の製品やサービスを提供する企業を選択する。2008年に開設された同ファンドは、過去5年間で年平均17%のリターンを達成。ブルームバーグのデータによると、これは同種のファンドの97%を上回っている。

  同ファンドの上位保有銘柄はナショナル・グリッド、エコラボジョンソン・コントロールズ・インターナショナルなどだが、 ソフトウエア会社のアンシスや調理機器メーカーのラショナルなど比較的小型の銘柄も選好している。

  ソレンセン氏は「ユニークなソリューションや製品を手掛ける中型企業こそ、グローバル展開の可能性がある」と指摘。「それがわれわれのスイートスポットだ。そこでこれまで最も多くの利益を得てきた」と述べた。

原題:Tesla Is Dropped by Climate Fund That’s Beaten 97% of Its Peers(抜粋)

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