米投資ファンドのベインキャピタルが広告3位のアサツーディ・ケイ(DK)を株式公開買い付け(TOB)で買収すると2日に発表したことを受け、アサツーDK株が急反発している。

  3日午前の取引で株価は一時、前日終値比19%高の3775円まで上昇。2000年2月21日以来、約17年7カ月ぶりの日中上昇率を記録した。ベインは9月29日のアサツーDKの株価終値を15%上回る価格の1株3660円でTOBを実施すると前日に発表したが、アサツーDKの筆頭株主、英WPPは提示した買収額が低過ぎると見なし抗戦の構えを示している。
 
  アサツーDKの2日の発表によると、13年8月に示した中期経営計画では70億円の営業利益目標を掲げたものの16年12月期の実績は56億円。収益性の改善が不十分で一層の事業や組織の改革が急務となっており、ベインのTOBを受け入れる判断をしたという。ベインも、アサツーDKの買収を通じ同社の成長に向けた改革加速を支援すると説明している。

  アサツーDKは同日、WPPとの資本提携関係の開始から20年が経過したものの、考え方の違いなどにより「機動的な意思決定が難しい状況」が目立ちシナジー効果を実現できなかったことなどから、WPPとの資本提携関係を解消することも決定したと発表。ブルームバーグのデータによると、WPPのアサツーDK株の保有比率は24.74%。アサツーDKもWPP株を2.43%保有しており、提携関係の解消に伴い同株を全て売却する予定だ。

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