オーストラリアの与党・自由党内で主導権争いが激化しつつある。2年前の党首選でターンブル首相に敗れたトニー・アボット前首相が再びニュースの見出しをにぎわしている。

  アボット氏(59)がインターネット上でグーグル検索される件数はターンブル首相(62)を上回る。首相に対し移民を減らすよう求めたり、同性婚合法化に反対を表明したりするなど保守色の強いアボット氏は「ドクター・ノー」の異名も取る。

アボット前首相(左)と現職のターンブル首相(右)
アボット前首相(左)と現職のターンブル首相(右)
フォトグラファー:Brendon Thorne / Bloombergマーク・グラハム/ブルームバーグ

  オーストラリア国立大学の政治アナリスト、ジル・シェパード氏は「自由党がターンブル首相の下で進む方向は好ましくないという考えにアボット氏は動かされている。党内不一致と自身が属する党の政権を倒す真の可能性を生み出している」と述べた。

  ターンブル首相はアボット氏について直接語ることを回避しようとしている。ただアボット氏がタスマニア州で9月21日に自称アナーキストの人物に頭突きを受けると、気遣って同氏に連絡した。アボット氏がターンブル首相を攻撃し、首相再選を難しくしているかとの質問に対し、首相府は回答を控えた。アボット氏のオフィスにもコメントを要請したが今のところ返事はない。

原題:Australia’s ‘Dr. No’ Resurfaces, Threatening Turnbull Government(抜粋)

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