米投資ファンドのベインキャピタルが広告3位のアサツーディ・ケイ(DK)を株式公開買い付け(TOB)で買収し、完全子会社化する。アサツーDKの成長に向けた改革の加速を支援する。

  ベインの2日の発表資料によると、ベインは1株当たり3660円で買い付け、総額は最大約1517億円。9月29日のアサツーDKの株価終値を15%上回る価格。買い付けの期間は3日から11月15日まで。買い付け予定数の下限は50.1%に相当する株式数。東証1部に上場している同社はTOB後に上場廃止になる。

  アサツーDKによると、2013年8月に示した中期経営計画では70億円の営業利益目標を掲げたものの、16年12月期の実績は56億円。収益性の改善が不十分で、一層の事業革新や組織改革の実行が急務なため、ベインによるTOBの受け入れを判断したという。

  同社は英WPPグループとの資本提携関係を解消することも決定したと発表。提携関係の開始から20年が経過したものの協業の具体策を見出せず、シナジー効果を実現させることができなかったとした。ブルームバーグのデータによると、WPPのアサツーDK株の保有比率は24.74%で筆頭株主となっている。アサツーDKもWPP株を約3100万株保有しており、提携関係の解消に伴い同株を全て売却する。

  アサツーDK株は買収発表前に前週末比0.3%安の3170円で2日の取引を終えた。TOPIXはほぼ変わらずだった。

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