ヘッジファンド運用会社オデイ・アセット・マネジメントの設立パートナーで、ポートフォリオマネジャーを務めるクリスピン・オデイ氏は、欧州連合(EU)の金融・資本市場の包括的な規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)の施行に伴い、トレーディングが減少し、プライスディスカバリー(価格発見)機能と市場の効率が低下すると予測した。

クリスピン・オデイ氏
クリスピン・オデイ氏
出典:Odey Asset Management

  弱気な見通しで知られるオデイ氏は、投資家に宛てた書簡で、MiFID2の施行で市場参加者に与えられる情報のレベルに格差が生じる結果、アナリストへのアクセスが制限される参加者のトレーディングが減り、資本コストが上昇すると予想した。

  来年1月に適用が始まるMiFID2の下では、資産運用会社やヘッジファンド運営会社が銀行や証券会社に支払う取引手数料と、銀行などの投資リサーチ費用を切り離すことが義務付けられる。米連邦準備制度が量的緩和(QE)で買い入れた金融資産の保有縮小を進める過程で、MiFID2が施行されることになる。

MiFID2とは-QuickTake

  オデイ氏は「資産価格について言えば、QEの変更は明るい解決からは程遠いものとなろう。QEと際限のない低利資金が目に見えるおかげで株価は最高値圏にあり、そのタイミングでMiFID2が施行されることが恐ろしい。後悔先に立たずという状況になるだろう」と指摘した。
  
  オデイ氏の広報担当はコメントを控えている。

原題:Odey Sees ‘Terrifying’ Mix in MiFID, Tapering, Asset Values (1)(抜粋)

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