ドル全面高、米長期金利の上昇受け112円台後半-ユーロは下落

更新日時
  • ドル・円は早朝の112円40銭から午後に一時112円94銭まで上昇
  • 米雇用統計で利上げ期待がどうなるかがポイント-JPモルガン

東京外国為替市場でドルは主要10通貨に対して全面高。米長期金利の上昇を受けて、対円では1ドル=112円台後半に上昇した。

  2日午後3時50分現在のドル・円相場は前週末比0.3%高の112円88銭。早朝の112円40銭から午後には112円94銭までドル高・円安が進んだ。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.4%高まで上昇した。

  FPG証券の深谷幸司社長は、「米金利は先高観が維持されており、リスク選好強めで、ドル・円はしっかり」と指摘。「次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長人事は、誰がなっても規則的な金融政策の正常化路線に大きな変更はないと思う。大きな変更があると市場の混乱や不安を招く」と述べた。

  米長期金利はこの日の時間外取引で、一時3ベーシスポイント(bp)上昇の2.36%と7月13日以来の水準まで上昇した。

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  JPモルガン・チェース銀行の佐々木融市場調査本部長は、「今週は米雇用統計で利上げ期待がどうなるかがポイントで、ドルの上値は米長期金利の動向によって決まるだろう。2.3%台はキーポイント」と述べた。

  2日の米国では、ダラス連銀のカプラン総裁が講演するほか、9月の供給管理協会(ISM)製造業景況指数と8月の建設支出が発表される。市場予想はISMが58.0(前月58.8)、建設支出は前月比0.4%増(同0.6%減)。

  一方、22日投開票の衆院選を控え、共同通信世論調査によると、比例代表の投票先政党は自民党が24.1%、希望の党が14.8%となった。

  FXプライムbyGMOの柳沢浩チーフアナリストは、「政権交代への期待はややしぼみ、アベノミクス見直しで株安・円高要因というリスクは後退。民進党の左派の行方など不透明感は強いが、野党が割れれば自民党に有利で株高・円安材料になりそう」と述べた。 

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.5%安の1ユーロ=1.1757ドル。一時1.1754ドルまでユーロ安・ドル高に振れた。スペイン北東部カタルーニャ自治州では1日、独立の是非を問う住民投票を実施。同州指導者は、今週中にも一方的な独立宣言を行う方向に動く可能性を示唆した。

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