ドイツ銀行のジョン・クライアン最高経営責任者(CEO)は、業績改善プランの成果が今後2四半期で示されない場合、投資家からの圧力にさらされる可能性がある。同行の上位株主であるユニオン・インベストメントのインゴ・シュパイヒ氏が、1日付の英日曜紙サンデー・タイムズとのインタビューで語った。

  資産運用会社ユニオン・インベストメントでシニア・ポートフォリオマネジャーを務めるシュパイヒ氏は「今後2四半期で改善が見られない場合、執行役会に対する圧力が高まるだろう。投資銀行の成長の兆しはまだ見えず、戦略がうまくいっていると認めるにはそれが必要だ」と指摘した。

  ユニオン・インベストメントの広報担当者はブルームバーグ・ニュースに対し、シュパイヒ氏の発言を確認する一方、同社としては、クライアン氏がドイツ銀のCEOに「適任」だと引き続き考えていると述べた。ドイツ銀の広報とはこれまでのところ連絡が取れていない。ブルームバーグがまとめたデータによれば、ユニオン・インベストメントはドイツ銀の株式を4月時点で310万株保有している。
  

ドイツ銀のジョン・クライアンCEO
ドイツ銀のジョン・クライアンCEO
写真家:Alex Kraus / Bloomberg

  クライアン氏が打ち出した最新の業績改善プランを巡っては懐疑的な見方が強まっており、格付け会社フィッチ・レーティングスは先週、ドイツ銀の長期発行体デフォルト格付け (IDR)を「A-」から「BBB+」に引き下げた。またオートノマス・リサーチは、かつて強力だった債券トレーディングビジネスで「奇跡的な」ブームが起きない限り、ドイツ銀は「修復可能な範囲を超えている」かもしれないとの見方を示した。

  ドイツ銀の株価は年初来で5%下落し、9月29日の終値は14.63ユーロ。シュパイヒ氏は「現在の株価は、メルティングゾーンの10ユーロを上回っている」としながらも、「さらに下げれば同行にとって波乱含みとなり、弱い業績が加わわれば有害になろう」と分析した。

原題:Deutsche Bank Chief May Face Investor Unrest: Sunday Times (1)(抜粋)

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