米AIGのSIFI指定を解除-金融安定監視評議会

  • AIGはSIFI指定解除で事業拡大が目標に
  • デュパロウCEOはM&Aを通じて事業拡大の意向

米金融安定監視評議会(FSOC)は29日、保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)を「システム上重要な金融機関(SIFI)」の指定から外すと発表した。2008年の金融危機を受けてSIFI扱いとなったAIGは指定解除により、大き過ぎてつぶせない金融機関ではなくなり事業拡大が今後の目標となりそうだ。

  AIGのブライアン・デュパロウ新最高経営責任者(CEO)は企業の合併・買収(M&A)を通じて事業を拡大する意向を表明している。ウェルズ・ファーゴのアナリスト、エリス・グリーンスパン氏はSIFI指定解除について、「デュパロウCEOが追求する可能性のある買収に関しては、規制レベルが下がる」と指摘した。

  金融危機時に1823億ドル(現在のレートで約20兆円)の救済を政府から受けたAIGは、1000億ドル近い資産を売却し、従業員数は昨年末時点で2008年の半分程度に圧縮。公的資金を完済した。デュパロウ氏は6月28日の年次株主総会で、「自社株買いは素晴らしいことだが、私は『資本を賢く使っていこう』と言っている」と述べ、買収や自力での拡大を通じた国際的な成長余地が多くあると指摘していた。
  
原題:AIG Is No Longer Too Big to Fail, So Now It Wants to Get Bigger(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE