米国株・国債・商品(29日):S&P500が連日最高値-原油は反発

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29日の米株式相場は続伸し、主な株価指数が最高値を更新した。トランプ米大統領とムニューシン財務長官がウォーシュ元連邦準備制度理事会(FRB)理事と面談し、次期FRB議長指名の可能性を巡り意見交換したと伝わり、国債は下落した。

  • 米国株は続伸、S&P500種やナスダックが最高値
  • 米国債は下落、ウォーシュ氏のFRB議長就任観測で
  • NY原油は反発、月間と四半期でも上昇-見通し改善で
  • NY金は反落、月間では今年最大の下落-ドル上昇で

  S&P500種株価指数とナスダック総合指数、ラッセル2000指数はいずれも最高値を更新し、S&P500種は四半期ベースで8四半期連続の上昇となった。次期FRB候補の一人として、パウエルFRB理事とも面接したと報じられたトランプ大統領は、2-3週間以内に議長人事を決定すると述べた。

  S&P500種株価指数は前日比0.4%高の2519.36で終了。ダウ工業株30種平均は23.89ドル(0.1%)上げて22405.09ドルで終えた。ニューヨーク時間午後5時現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.33%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反発。月間ベースでは昨年4月以来、四半期では昨年第2四半期以来の大幅上昇となった。需要増加で世界的な供給だぶつきが解消に向かうとの楽観が広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比11セント(0.2%)高の1バレル=51.67ドルで終了。月間は9.4%、四半期では12%いずれも上昇。ロンドンICEの北海ブレント11月限は13セント上げて57.54ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。ドルの上昇を背景に、金は月間ベースでは今年最大の下落となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.3%安の1オンス=1284.80ドルで終了。月間では2.8%下落。

  ウォーシュ氏は規制緩和に前向きとみられ、恩恵が期待される金融株が上昇。KBW銀行株指数は3月以来の高水準を付けた。一方で、こうした期待とは裏腹に同氏が指名されれば株価には打撃になるとの声もある。

  ルネサンス・マクロ・リサーチの米経済責任者、ニール・ダッタ氏は顧客向けリポートで、「ウォーシュ氏が指名されても市場に信頼をもたらさず、株売りになると思う。FRBのスタッフは通常、議長が少なくとも自分達と同じぐらい金融政策の裏表を知っていると考えるが、ウォーシュ氏の場合、その前提は崩れている。それは大きな問題だ」と指摘した。

  ウォーシュ氏のニュースが伝わる前からドルと米国債は下落していた。個人消費支出(PCE)価格指数が食品とエネルギーを除くコアベースで市場予想を下回ったため、消費者物価の勢いと、年内の利上げ観測への影響について懸念が強まった。

  ジョーンズトレーディング・インスティチューショナル・サービシズのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オローク氏は「この日のインフレ指標は弱かったが、イエレン議長は予定通りのコースにとどまると話した時、非常に断固とした姿勢を示した。この日の数字は予想を下回ったが、ヘッドラインの数字はなお同じような水準にあり、大きな下振れとは言えない。政策コースを維持するのは最善ではないが、政策をコースから外すほどでもない」と述べた。

原題:U.S. Stocks Hit Records, Fed Talk Weighs on Bonds: Markets Wrap(抜粋)
OIL FUTURES: WTI Surges for Month, Quarter on Brighter Outlook(抜粋)
Under Gold Market’s Hood, Global Tensions Prompt a Surge in ETFs(抜粋)

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