富裕層資産は25年までに100兆ドル突破か、資産家人口も増加-調査

金持ちはますます豊かになっている。予想通りの結果がキャップジェミニの2017年版「ワールド・ウェルス・リポート」で示された。

  それによると、米ドル建てで100万ドル(約1億1300万円)以上の投資可能資産を持つ人口とその総資産額は共に世界中で増加している。富裕層の投資家が保有する資産は2016年の63兆5000億ドルからさらに増え、25年までに100兆ドルを突破する見通しだ。

  富裕層間にも所得の不均衡はある。投資可能資産100万-500万ドルを保有する層が7.4%増加した一方、3000万ドルを超える投資可能資産を持つ上位1%の超富裕層は8.3%増えた。

  同リポートによると、富裕層人口の伸びが目立つのは北米と欧州で、それぞれ7.8%と7.7%増加。いずれも15年の2%と5%から伸びが加速している。資産家の数が最も多いアジア太平洋地域(日本を除く)では9%から7.4%に伸びがやや鈍化した。

  15-16年に富裕層が大きく拡大した国は以下の通り。

  ロシアの裕福な投資家の数は16年に19.7%増加。投資家の資産クラスで最大とされる株式の相場上昇が寄与した。前年は1.8%減少していた。ブラジルでも富裕層の投資家の数が16年に10.7%増と、前年の7.8%減からプラスに転じた。同国では超富裕層が富裕層の資産全体の約87%を保有している。米国では昨年の富裕層人口の伸びは8%にとどまった。

  富裕な投資家のポートフォリオは専ら株式だけというわけではないが、株式相場は昨年、世界の大半の地域でそうした投資家の資産拡大に寄与した。資産家のポートフォリオ中、株式が占める割合は17年4-6月(第2四半期)に平均で31.1%強と、16年末時点の24.8%から上昇し、5年ぶり高水準となった。株式については、投資家の90%以上が「投資実績にとって重要ないし最も重要な要因」としている。

  次に大きな資産クラスは現金および現金同等物の27.3%。16年の23.5%から上昇した。一方、平均的なポートフォリオにおける不動産の比率は14%と、16年の約18%から低下。ヘッジファンドや商品、プライベートエクイティー(PE、未公開株)といった代替資産の割合も大幅に縮小した。  

原題:Where the Most Millionaires Are Being Minted Around the World(抜粋)

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