鉄鉱石は商品市場の「サンドバッグ」-中国の政策懸念で今月20%下落

  • 鉄鉱石価格には10-12月に「下押し圧力」かかる可能性-サクデン
  • 中国の環境面の規制で需要が打撃を受ける見込み、供給は拡大へ

鉄鉱石が商品市場の「サンドバッグ」になっている。9月に入って20%値下がりし、2015年以来の2四半期連続の下落となりそうだ。10-12月(第4四半期)にはさらに下げる可能性があるとの見方が強まっている。

  サクデン・フィナンシャルのアナリスト、ジョーディー・ウィルクス氏(ロンドン在勤)は電子メールで「来四半期は鉄鉱石価格には引き続き下押し圧力がかかると予想している」と指摘。7-12月(下期)の世界の需要の伸びは1-6月(上期)よりも鈍い一方、市場への供給は潤沢な状況が続いていると述べた。

  海上輸送による供給が加速する時期に、中国が大気汚染抑制のため冬季に工場の操業停止を指示し、鉄鋼生産が後退して鉄鉱石需要が減少するとの見方が広がる中、指標となる鉄鉱石のスポット価格は下落している。米ゴールドマン・サックス・グループは、中国の鉄鋼需要は引き続き旺盛だが、鉄鉱石の値下がりは続く可能性があると指摘。中国は世界最大の鉄鉱石消費国であるため、中国経済が鉄鉱石価格見通しの鍵を握る。

  メタル・ブレティンによると、青島の鉄鉱石(鉄分62%)スポット価格は28日、前日比2%安の1ドライトン=62.89ドルと、7月7日以来の安値を付けた。

原題:Iron Ore Becomes Punch Bag as China Concerns Drive 20% Collapse(抜粋)

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