米利回り曲線は今後スティープ化か-ブロック取引で1000万ドル超利益

  • 利回り曲線フラット化に賭ける取引に解消の動き-先物の建玉が示す
  • 米10年債利回り、一時200日移動平均上回る-8月以来初めて

14兆1000億ドル(約1590兆円)規模の米国債市場で、今年これまでの根強いイールドカーブ(利回り曲線)フラット化に行き過ぎた兆候が出ている。

  5年物から30年物にかけての利回り曲線が一段と平坦化すると見越した取引が解消されつつある状況を建玉のデータが示している。同曲線は既に、約10年で最もフラット化した。 

  トレーダーが10年債と超長期債の先物を対象に大規模なブロック取引を執行したケースもある。利回り格差が1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大すれば420万ドルもうかる組み合わせで、縮小すれば同じ額の損失になる。これまで既に1000万ドルを超えるプラスになっている。

  こうした先物動向は、米国債市場でのセンチメントの変化を反映している。12月の米追加利上げへの確信が強まっていることや、トランプ大統領の減税計画が背景だ。米10年債利回りは2.31%前後で推移しているが、28日には一時、8月以来初めて200日移動平均を上回った。

  MUFGセキュリティーズアメリカの金利戦略担当ディレクター、ジョン・ハーマン氏は同日のリポートで、税制改革期待でトレーダーが金利見通しを修正し、「ブロック取引での売りがデュレーション長めの米国債に重しとなった」と指摘。一方で期間短めの米国債に「12月よりも後の米金利を巡る当局の行動はほとんど何も織り込まれていない」ため、利回り曲線はスティープ化していると説明した。

原題:Bond Trader Up $10 Million by Joining Bets Yield Curve Too Flat(抜粋)

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