9月28日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル反落、月末・期末のポジション調整で

  28日のニューヨーク外国為替市場ではドルが反落。月末と期末を控えた持ち高調整に押され、ドルは6週間ぶりの高値圏から下げに転じた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下し、日中安値近辺。ドルは対ユーロで0.4%安の1ユーロ=1.1786ドル、対円では0.4%下げて1ドル=112円34銭。

  ドルは主要10通貨の全てに対して下落。日中高値から下げに転じた米10年債利回りの動きと連動した。一部のアナリストが予想したように、月末・期末特有のポジション調整でドル売りが加速。また、モデル系ファンドによるドル・ロング取引での利益確定の動きもドル下落の一因になったと、複数のトレーダーは指摘した。

  トレーダーによると、新たな手掛かり材料を待つ展開の中、出来高は前日を下回った。29日発表の8月の米個人消費支出(PCE)や個人所得は、相場に方向性を与える材料になる可能性がある。

  ドルは円に対しじり安の展開となり、米国時間の終わりにかけて日中安値をつけた。ニューヨークのトレーダーは、北朝鮮によるミサイル発射のリスクを懸念してドル買い持ち高が縮小された可能性があると指摘した。

欧州時間の取引

  ドル上昇が失速する一方、ユーロはドイツのインフレ統計を手掛かりにそれまでの下げを埋めた。ドイツ・ザクセン州の消費者物価指数(CPI)上昇率が予想を上回ったことで1ユーロ=1.1750ドルを突破。その後、9月のユーロ圏景況感指数が予想以上に上昇したことで一段高となった。

  匿名を条件に取材に応じたトレーダーらによると、米金融当局による年内追加利上げの正当性を高める米指標がまた出ると見越し、短期筋がユーロ・ショートでいったん利益を確定した。
原題:Dollar Winning Streak Comes to an End Before Month-, Quarter-End(抜粋)
Dollar Steadies as Quarter-End Flows Stall Bullish Narrative(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500種が最高値更新-原油は値下がり

  28日の米株式相場は上昇、S&P500種株価指数は最高値を更新した。このままいけば、四半期ベースで8四半期続伸となる。一方でドルは下落。市場はトランプ大統領が発表した税制改革案の影響を見極めようとしている。原油相場は早い段階では上昇していたが、下げに転じた。

  S&P500種は小幅高となり、最高値を更新。小型株で構成するラッセル2000指数も続伸。前日には税制改革への期待から2%近く上昇した。四半期ベースでは5%を超える上げとなっている。米10年債は朝方下落していたが、その後7年債入札が好調だったことなどから買いが入り、徐々に下げを埋めてほぼ変わらずとなった。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%高の2510.06。ダウ工業株30種平均は40.49ドル(0.2%)上げて22381.20ドル。ラッセル2000指数は0.3%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りはほぼ変わらずの2.31%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反落。ほぼ3週間ぶりの大幅安となった。ここ最近急ピッチに上がり過ぎたとの見方が広がった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比58セント(1.1%)安の1バレル=51.56ドルで終了。下落率は8日以降で最大。ロンドンICEの北海ブレント11月限は49セント下げて57.41ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小幅反発。米国で年末までに利上げが実施されるとの観測が強まる中、金は月間ベースでは今年最大の下落となる勢いだ。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.1%高の1オンス=1288.70ドルで終了。

  トランプ大統領が発表した税制改革案は、減税により企業や富裕層に恩恵をもたらす見込みだ。だがこれまでのところ詳細に乏しく、最終的にどの程度の恩恵となるかを正確に判断するのは容易ではない。

  TDセキュリティーズの為替戦略北米責任者マーク・マコーミック氏は、「米国の税政策は現在、鍵となる要素だが、あまり詳細は出ていない」とし、「重要なのは何が犠牲になるのか分からないことだ。誰が勝者なのか、誰が敗者なのかも分からない」と続けた。
原題:Stocks Climb, Dollar Slumps on Trump Tax-Cut Plan: Markets Wrap(抜粋)
原題:USTs Reverse Asia Losses; Curve Steepens Back to Pre-FOMC Level(抜粋)
原題:OIL FUTURES: WTI Drops on Technicals as Market Takes ‘Breather’(抜粋)
原題:Gold Heads for Worst Month in 2017 on ‘Specter’ of Higher Rates(抜粋)

◎欧州株:ストックス600、6日続伸-建設・化学株に買い

  28日の欧州株式相場は6営業日続伸。建設株と化学株への買いが全体を押し上げた。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.2%高の386.36と、2カ月ぶり高値を付けた。英バルフォー・ビーティーが建設株の上げを主導。同銘柄の投資判断をピール・ハントが引き上げたことが好感された。

  一方、スウェーデンのヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)を中心に小売り株が下げた。同社は出店計画を下方修正した。この修正は今年に入り2回目。

  業種別19指数のうち11指数が上昇。構成銘柄の中で上昇したのは396銘柄、下落は189銘柄。

  域内の主要指数の中では、英FTSE100指数が0.1%高。ドイツのDAX指数は0.4%上げ、フランスのCAC40指数は0.2%上昇。イタリアのFTSE・MIB指数は0.2%下げた。
原題:European Stocks Post Longest Winning Streak Since April(抜粋)

◎欧州債:中核国債、一時の下げやや埋める-周辺国債は総じて高い

  28日の欧州債市場では、中核国債の利回りは一時の上げをやや消した。9月のドイツ物価統計がまちまちの内容で、EU基準のインフレ率は予想を下回った。

  ドイツ10年債は朝方に下落。米国債につれ安となり、利回りは一時0.5%を突破。

  周辺国債は朝方は軟調だったものの、その後はポルトガルを中心に買われた。イタリアの5年物と10年物の国債入札結果が前回をやや上回る内容だったことを受け、午後に力強い需要がみられた。周辺国債のスプレッドは縮小した。
原題:Core EGB Yields Stabilize as CPI Mixed; End-of-Day Curves(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE