トランプ減税は「シュガーハイ」、雇用は一気に覚醒しすぐに冷める

  • 設備投資の即時償却、駆け込み支出で雇用上向く-エコノミスト
  • 5年限定の措置、成長を前借り-押し上げ効果は消失へ-分析

トランプ米大統領が計画する税制改革は、大統領や共和党首脳部が望む持続的な雇用拡大につながらない可能性があると一部のエコノミストが分析し、議論を呼んでいる。

  焦点になっているのは、9ページに及ぶ税制改革概要の中では比較的目立たない設備投資の即時償却案。これによって雇用の増加は一気に加速するが、後に先細りする可能性があるとアメリカン・エンタープライズ・インスティチュートのエコノミスト、アラン・バイアード氏は分析。同氏はこの現象を、糖分の取り過ぎで脳が興奮状態になる「シュガーハイ」に例えた。

  設備投資を即座に償却できるようになれば企業に支出を促し、その結果として少なくとも当面は、成長が加速、雇用は増えると同氏は予想する。「雇用と成長は一気に上向くが、すぐに失速する」と同氏は述べた。

  現行法に基づくと、企業は設備投資を複数年かけて減価償却するが、共和党の案ではこれを支出と同じ年に償却できるようになっている。ただこの優遇措置はわずか5年しか有効ではない。アーバン・インスティチュートの経済政策イニシアチブ担当ディレクター、ドナルド・マロン氏は企業に駆け込み支出を促すため「短期的には若干の押し上げ効果があるかもしれない」ものの、「いずれそれも消えてしまう」と述べた。

原題:Trump’s Tax Cuts Seen Producing Short Job Growth ‘Sugar High’(抜粋)

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