ロンドン脱出計画が始動、銀行は移行期巡る協議結果待たず-関係者

  • 銀行、英首相提案が拘束力ある合意に結びつくか確信持てず-関係者
  • UBSグループCEO:いつ終わるか分からないプロセス待てない

Onlookers watch the evening sun set on the horizon beyond skyscrapers in the City of London, U.K.

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

ロンドンに欧州本部を置く大手投資銀行が、欧州連合(EU)内に新たなトレーディング拠点を設ける計画を発進させる。メイ英首相は2019年3月の離脱後に2年間の移行期間を設けることを提案したが、協議の結果を待つことなく動き出すと、事情に詳しい関係者が述べた。

  世界的な大手銀行は英国内で数千人を雇用し、欧州大陸には小規模拠点を持つだけの場合が多い。各行はメイ首相の提案がEUとの間で拘束力のある合意に至るかどうか確信が持てていないと、関係者らは指摘。EU内にフル免許を持つ現地子会社を設立するには少なくとも1年半が必要なため、合意を待っているわけにはいかないと説明した。

  EUと英国の交渉が行き詰まる中で、数行はすでにEU当局に免許を申請し、域内でオフィスを確保。近く従業員をロンドンから移し始める見込みだ。関係者らは、メイ首相が離脱交渉の最初から移行期設定を主張していれば違っていたかもしれないと話す。しかし銀行の多くは既に緊急計画を始動させており、首相の最近の提案は少し遅すぎ、内容も十分でないと関係者の1人が述べた。

  UBSグループのセルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)は26日のミラノでの会議で、「われわれの業界も、そして恐らく経済全体も、将来の方向を知るためにいつ終わるか分からないプロセスを待っていることはできない」と語った。

メイ英首相

(出所:Bloomberg)

原題:Banks Are Said to Begin Brexit Exodus Despite Transition Call(抜粋)

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