MiFID2の恩恵逃すな、483兆ドルのデリバティブ市場は魅力的

  • HSBCなどがデリバティブ勘定の一部を香港に移す-関係者
  • 香港の魅力高めるためSFCが規制改革を計画と関係者

欧州連合(EU)の金融・資本市場の包括的な規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)の導入が近づく中、483兆ドル規模のデリバティブ(金融派生商品)取引でのシェアを拡大する好機だと、香港が手ぐすねを引いている。規制が欧州外のトレーディングセンターへの需要を高めると見込まれるからだ。

  英国のEU離脱とMiFID2が欧州の取引環境を複雑にするのは必至。その中でデリバティブ取引の中心としての香港の魅力は高まる。HSBCホールディングススタンダードチャータードは既に、デリバティブ取引の勘定の幾つかを香港に移したと、事情に詳しい関係者が述べている。

  香港の魅力をさらに高めるため、香港証券先物取引委員会(SFC)はデリバティブ規制の改革を計画していると、当局の取り組みについて知る関係者が明らかにした。別の関係者によると、SFCは元バンク・オブ・アメリカ(BofA)のクオンツ運用者でリスクモデルの専門家のナンフェン・スン氏を採用した。

  SFCの計画を知る関係者によると、当局は近くバリュエーションや記録など店頭デリバティブに関するさまざまな点について意見公募を開始する。規則変更案は金融機関が取引を香港で計上するのを容易にする内容だという。

  SFCとスン氏はコメントを控えた。

原題:Hong Kong Courts $483 Trillion Derivatives Market as MiFID Looms(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE