「小池新党」が台風の目に、衆院が解散-来月22日投開票

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  • 民進は候補者擁立見送り、希望への事実上合流を検討-両院総会
  • 小池代表で女性支持拡大の可能性-政治ジャーナリスト・細川氏

Tokyo Governor Yuriko Koike Launches New Party To Challenge Abe

衆議院が28日午後、解散した。10月10日公示、同22日投開票の総選挙に向け、各党は事実上の選挙戦に入った。安倍晋三首相が掲げる消費増税分の使途見直し、憲法改正、核・ミサイル開発を進める北朝鮮への対応などが争点となる。民進党は東京都の小池百合子知事が代表を務める希望の党への事実上の合流を検討しており、選挙の構図はなお流動的だ。

安倍晋三首相

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  安倍首相は解散を受けた党会合で、「国民生活をもっともっと良くしていく責任が私たちにはある」と発言。野党再編の動きについては「選挙のためだけに看板を変える政党に日本の安全を、子どもたちの未来を任せるわけにはいかない」と批判した。NHKが発言を放映した。

  解散前は衆院定数475議席のうち287を自民党の会派が占め、連立を組む公明党の35と合わせて322となり、憲法改正発議に必要な3分の2以上の勢力を確保していた。来月の衆院選では1票の格差是正のため定数が10減り、465議席となる。安倍首相は自民、公明両党で過半数の233議席を勝敗ラインと位置付けている。 

  政治ジャーナリストの細川珠生氏は、離党者が相次いでいる民進党の状況に加え、来年の自民党総裁選での再選も視野に「今やることが安倍政権にベストだという判断だったのだろう」と指摘。希望の党の結成は急激な動きであり、実際にどの程度の議席を獲得するかは不透明なものの、小池氏が先頭に立つことで女性の支持が広がる可能性はあるとの見方を示した。

  28日は正午ごろから衆院本会議が開かれ、大島理森議長が解散詔書を読み上げた。国会召集日の解散は1996年以来、21年ぶり。

激変する野党構図

希望の党代表の小池百合子都知事

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  解散前日の27日、希望の党は東京都内で新党結成の記者会見を行った。小池氏は「しがらみのない政治、大胆な改革を築いていく新しい政治、まさに日本をリセットする」と既存政党との違いを強調。全国各地で候補者を擁立する方針を明らかにしている。

  民進党の前原誠司代表は28日午後の両院議員総会で、今回の衆院選では、同党の公認内定を取り消し、立候補予定者は希望の党に公認申請するとの対応方針を提案。「どんな手段を使っても安倍政権を止めなければいけない」と語り、「名を捨てて実を取る、その決断を理解してほしい」と呼び掛けた。真山勇一参院議員によると、提案は総会で了承された。

民進党の前原誠司代表

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  ただ、小池氏は27日夜、BSフジの番組で、民進党所属議員が希望の党での公認を望んでも安全保障への対応などを考慮して選別する考えを示している。側近の若狭勝氏も28日、NHKに出演し、「基本的な政策に一致しているかどうかをきちんと見極める」と述べ、「第二民進党」や自民党の補完勢力にもならないと語った。
 

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