NY外為:ドル上げ幅縮小、トランプ税制改革案に早速反論浮上

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U.S. one-hundred dollar bills are arranged for a photograph in Hong Kong, China, on Monday, July 20, 2015. The yuan has proven to be among the more resilient emerging-market currencies this year, having fallen less than 0.1 percent versus the dollar as China cut interest rates and the U.S. prepared to raise.

Photographer: Xaume Olleros/Bloomberg

27日のニューヨーク外国為替市場ではドルが3日続伸。1カ月ぶり高値をつける場面もあったが、トランプ米大統領の税制改革の枠組みに早速反論が出たことや、円とスイス・フランが小戻したことを受け、上げ幅は縮小した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.6%上昇。ドルは対ユーロで0.4%高の1ユーロ=1.1745ドル、対円では0.5%上げて1ドル=112円84銭。

  米10年債利回りが約2カ月ぶりの高水準となる中で、ドルはニュージーランド・ドル以外の主要10通貨に対して上昇したが、引けにかけては伸び悩んだ。トランプ大統領と共和党首脳部はこの日、待望の税制改革の概要を発表したが早くも批判の声が上がり、実現までにはまだ障害があることを投資家に再認識させた。

  ドルは米国時間遅くにカナダ・ドルに対し急伸し、1%高。一時は約4週間ぶり高値となる1ドル=1.2483カナダ・ドルに値上がりした。カナダ・ドルの下落は、カナダ銀行(中央銀行)のポロズ総裁が「金利にあらかじめ決まった道筋はない」とした上で、政策を「慎重」に進めると発言したことが手掛かり。

欧州時間の取引

  年内の米利上げ見送りを見込んだ持ち高の解消が広がり、ドル指数が上昇。欧州とロンドンのトレーダーによると、今月に入りあまり目立った動きを見せていなかったリアルマネー勢が戻り、主に低利回り通貨に対してドルを買った。

  トレーダーらの話では、米金融当局が利上げを考慮する上でインフレ率をあまり重視しないことをイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長が示唆したことを受け、欧州時間にドル需要が再び高まった。イエレン議長のタカ派的な発言が市場に織り込まれ、12月の米利上げ確率は70%近辺となった。
  
原題:Dollar Pares Gain as Havens Tick Up, Tax Plan Faces Criticism(抜粋)
USD Rally Questions 2017 Trends Before Trump Speech: Inside G-10(抜粋)

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