9月27日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル上げ幅縮小、トランプ税制改革案に早速反論浮上

  27日のニューヨーク外国為替市場ではドルが3日続伸。1カ月ぶり高値をつける場面もあったが、トランプ米大統領の税制改革の枠組みに早速反論が出たことや、円とスイス・フランが小戻したことを受け、上げ幅は縮小した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.6%上昇。ドルは対ユーロで0.4%高の1ユーロ=1.1745ドル、対円では0.5%上げて1ドル=112円84銭。

  米10年債利回りが約2カ月ぶりの高水準となる中で、ドルはニュージーランド・ドル以外の主要10通貨に対して上昇したが、引けにかけては伸び悩んだ。トランプ大統領と共和党首脳部はこの日、待望の税制改革の概要を発表したが早くも批判の声が上がり、実現までにはまだ障害があることを投資家に再認識させた。

  ドルは米国時間遅くにカナダ・ドルに対し急伸し、1%高。一時は約4週間ぶり高値となる1ドル=1.2483カナダ・ドルに値上がりした。カナダ・ドルの下落は、カナダ銀行(中央銀行)のポロズ総裁が「金利にあらかじめ決まった道筋はない」とした上で、政策を「慎重」に進めると発言したことが手掛かり。

欧州時間の取引

  年内の米利上げ見送りを見込んだ持ち高の解消が広がり、ドル指数が上昇。欧州とロンドンのトレーダーによると、今月に入りあまり目立った動きを見せていなかったリアルマネー勢が戻り、主に低利回り通貨に対してドルを買った。

  トレーダーらの話では、米金融当局が利上げを考慮する上でインフレ率をあまり重視しないことをイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長が示唆したことを受け、欧州時間にドル需要が再び高まった。イエレン議長のタカ派的な発言が市場に織り込まれ、12月の米利上げ確率は70%近辺となった。
原題:Dollar Pares Gain as Havens Tick Up, Tax Plan Faces Criticism(抜粋)
USD Rally Questions 2017 Trends Before Trump Speech: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500種が最高値に接近-国債は大幅安

  27日の米株式相場は上昇。ドルが上げを拡大した一方、米国債は大幅に下落した。トランプ政権の税制改革案が年内に法制化されるとの観測が背景にある。金は大幅安となった。

  • 米国株は上昇、銀行やテクノロジー銘柄が高い
  • 米国債は大幅安、10年債利回りは2カ月ぶり高水準
  • NY原油は反発、在庫が予想外に減少
  • NY金は続落、年内の米利上げ観測で

  株式相場は銀行やテクノロジー銘柄が主導する形で上昇し、S&P500種は最高値に接近した。減税で景気が加速するとの観測が広がった。小型株の指数は3月以降で最大の上げ。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は6週ぶり高値を付け、10年債利回りは2カ月ぶり高水準に上昇した。金は7月以降で初めて50日移動平均を下回った。

  S&P500種株価指数は前日比0.4%高の2507.04。ダウ工業株30種平均は56.39ドル(0.3%)上昇し22340.71ドル。ラッセル2000指数は1.9%高となり、最高値を更新した。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.31%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反発。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計によると、先週の原油在庫は予想外に減少し、輸出は過去最高に達した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比26セント(0.5%)高い1バレル=52.14ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は54セント下落の57.90ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続落。7月以降で初めて50日移動平均を下回って終了した。米利上げが年末までに実施されるとの観測が強まっている。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比1.1%安の1オンス=1287.80ドルで終了。

  税制改革の概要発表は単に始まりに過ぎず、今後議会での対立なども予想される。ただ株式投資家は設備投資の償却に関する提案など、複数の点を歓迎している。

  オッペンハイマーのチーフ市場ストラテジスト、ジョン・ストルツファス氏は電話取材で、「税制改革ではなく減税となる可能性が出てきている。ただ市場は恐らく税制改革より減税の方を好むだろう」とし、「その場しのぎの措置は誰もが歓迎する。市場は政策の先延ばしを容認できることを長年示してきている」と続けた。
原題:U.S. Stocks Surge, Dollar Rises on Trump Tax Plan: Markets Wrap(抜粋)
原題:OIL FUTURES: WTI Rises Amid Increased Demand for American Crude(抜粋)
原題:Gold Set to Close Below 50-Day Average for First Time Since July(抜粋)

◎欧州株:5日続伸-イエレン議長発言で12月米利上げ観測強まる

  27日の欧州株式相場は5営業日続伸。イエレンFRB議長発言で12月の米利上げ観測が強まったことが背景にある。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.4%高の385.62と、2カ月ぶり高値で引けた。業種別19指数のうち11指数が上昇。銀行株は約3カ月ぶりの大幅高で、上昇率首位。

  構成銘柄のうち上昇したのは355銘柄、下落したのは241銘柄。イエレン議長は26日、利上げがゆっくりし過ぎないよう当局は注意するべきだと述べた。

  域内の主要指数では、英FTSE100指数とドイツのDAX指数がいずれも0.4%上昇。フランスのCAC40指数は0.3%高、イタリアのFTSE・MIB指数は0.9%上げた。
原題:European Stocks Rise as December Fed Hike Odds Jump AfterYellen(抜粋)

◎欧州債:ドイツ10年債が下落、利回り0.5%に接近-世界的な債券安で

  27日の欧州債市場ではドイツ国債が下落。トランプ米大統領が法人税や個人所得税の最高税率を引き下げることを盛り込んだ税制改革案を公表すると伝えられたことや、イエレン米FRB議長が当局は利上げ軌道にあると示唆したことを背景に、世界的な債券安となっている。

  ドイツ10年債は総選挙後の上げから下げに転じ、利回りは0.5%に向かって上昇。米国債の動きに追随した。

  イタリア景況感の改善を手掛かりに欧州に関するセンチメントがポジティブになったものの、全般的なリスクオンの動きから周辺国債のスプレッドは拡大。
原題:Bund Yields Near 0.5% on Global Bond Slide; End-of-DayCurves(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE