マナフォート氏が接触図ったロシア人富豪、過去に事業で争った経緯

  • 投資資金巡る係争相手のロシア人富豪に大統領選の説明を申し出
  • メッセージは届かず、選挙説明は実現しなかった-関係者

ポール・マナフォート氏は昨年の米大統領選でトランプ陣営の選挙対策本部長を務めた当時、プーチン大統領と親しいロシア人富豪に米選挙に関する説明の機会を提供しようとしたが、その目的はプーチン政権に取り入ろうとしただけではなかった。この富豪とビジネスで係争中だったため、それを終わらせるという個人的な事情も抱えていた。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。

マナフォート元選対本部長

フォトグラファー:Patrick Fallon / Bloomberg

  同氏が接触したかった相手は、アルミ生産で世界的な大手、UCルサールのオレグ・デリパスカ会長だった。関係者によると、同氏と長期にわたる係争が続いていたマナフォート氏は、この解決を期待しつつ面会を求めた。

  だが昨年7月7日に電子メールで第三者を介して送付されたメッセージはデリパスカ氏には届かず、選挙説明の機会は実現しなかったと関係者は付け加えた。

  両者はかつてビジネス上の付き合いがあり、マナフォート氏率いる未公開株投資ファンドにデリパスカ氏が出資してウクライナのケーブル会社を買収しようとしたが失敗。デリパスカ氏の会社は数年後、この資金の用途を巡ってマナフォート氏を提訴した。関係者の1人によると、両者は後に法廷外で和解したため詳細はさらに不透明になった。

UCルサールのデリパスカ会長

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  デリパスカ氏の広報担当者は「昨年の米大統領選の期間中もその前後も、デリパスカ氏はマナフォート氏と連絡や会合、説明などその他一切の接触がない」と述べた。マナフォート氏はコメントを控えた。同氏の広報担当を務めるジェーソン・マローニ氏はデリパスカ氏に宛てたメッセージの存在を最初に報じたワシントン・ポスト紙に対し、「マナフォート氏の電子メールは過去の債務を回収しようとしただけで、無害なものだ」と説明した。

  マナフォート氏とロシアの関係については、ロシアの米大統領選介入疑惑を捜査するモラー特別検察官が強い関心を持っている。

原題:Manafort’s Offer to Russian Is Said to Be Tied to Disputed Deal(抜粋)

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