ユーロと円がドルの王座奪ったとBofA-ソシエテは同意せず

  • キャリー取引の資金で投資家はユーロと円に向かうとシンハ氏ら
  • 準備通貨のドルの王座、議論の余地ない-ソシエテのジャックス氏

セーフヘイブン(安全な避難先)通貨としての王座をユーロと円がドルから奪取したと、バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストはみている。

  アダーシュ・シンハ氏らBofAの通貨ストラテジストは26日のリポートで、キャリー取引の資金を借り入れる通貨として投資家がユーロと円に一段と向かっており、これが2014年以降のリスク回避でのドルのアンダーパフォーマンスにつながっていると指摘した。

  

  米連邦公開市場委員会(FOMC)が刺激策を縮小する一方、欧州中央銀行(ECB)と日本銀行が一段と積極的な金融緩和策に乗り出したことがドルの支配力を弱める手助けとなった。シンハ氏ら香港とロンドンのストラテジストは「中国もしくは朝鮮半島懸念でリスクオフとならない限り、ドルはもはや支配的な『セーフヘイブン』としての振る舞いを示すことはない」と記した。

  ただ最近、ドルのステータスが世界的にストレスがかかる環境で試されたわけではない。

  ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、キット・ジャックス氏は「引き続き世界の通貨制度のまさに中心にあるのが米国であり、米連邦準備制度は最も重要な中銀だ。ドルの準備通貨としての王座は議論の余地がない」と主張、「次に大きなシステミックリスクに直面すれば、もっとはっきり分かるだろう」と述べた。

原題:King Dollar Dethroned From Safe-Haven Perch in Carry-Trade Shift(抜粋)

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