中国経済の勢い鈍化か、中小企業の景況感が悪化-9月の民間指標

  • 原材料値上がりが収益性損ねる-スタンダードチャータード
  • S&Pグローバルの鉄鋼業界景況感指数は1年ぶりの高水準

中国の経済成長は9月も緩やかに減速し続けているもようだ。いち早く発表された民間指標が示唆した。当局による債務リスク抑制の動きと大気汚染対策が経済活動の重しとなっている。

  英銀スタンダードチャータードが公表した9月の中小企業景況感指数は56.2と、8月の57.4から低下。現況と期待、信用環境の3つの主要項目別指数が軒並み下がった。同調査は500社を超える中小企業が対象。同行によれば、原材料値上がりが在庫積み増しと収益性の妨げになった。

  ロンドンを本拠とする調査会社ワールド・エコノミクスの調査によれば、セールス担当者の景況感は11カ月ぶりの低水準。「中国経済は9月も成長を続けているものの、これまでより鈍化していることをデータは示している」と説明、企業が設備投資や在庫積み増しを減らしているなどとも指摘した。

 

  一方、9月のS&Pグローバル・プラッツ・チャイナ・スチール・センチメント指数は1年ぶりの高水準となる60.9に上昇。同指数は50を上回ると活動拡大を示し、中国が拠点の製鋼所など75-90の市場参加者を対象とする調査が基になっている。S&Pの鉄鋼・原材料担当シニアマネジングエディター、ポール・バーソロミュー氏(メルボルン在勤)は、中国では10月の大型連休前に建設が増え在庫積み増しが始まることから、鉄鋼に関して9月は一般的に強めの月となるとリポートでコメントした。

  商業衛星の画像を使って数千に上る産業施設の動向を観察している米スペースノウによれば、9月の中国サテライト製造業指数は6カ月ぶり高水準の51.7に上昇。前月は51.2だった。

  ドイツの欧州経済研究センター(ZEW)と復旦大学(上海)の共同プロジェクト、チャイナ・エコノミック・パネル(CEP)の調査によると、中国の経済見通しに対する海外投資家の信頼感は改善。中国マクロ経済の今後1年にわたる展開に対する世界の投資家の期待を測る9月の指数が8.3と、前月のゼロから上昇した。

原題:Early China Data Hint at Slowing Momentum Amid Factory Clampdown(抜粋)

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