あなたの投資は倍増も-強気相場ピークでも「米国株は買い」の理由

  • 前回ピークの07年にS&P500に投資した場合トータルリターン98%
  • 十分に長い投資なら米国株を買うタイミングは遅くないとの見方も

約10年前に米S&P500種株価指数に資金を投じた場合、途中その半分以上が吹き飛ぶ瞬間もあっただろう。株を買って保有し続ける戦略は機能しないと宣告され、投資家仲間は合計で2000億ドル(約22兆5000億円)の資金を引き揚げた。しかし、トータルリターンを考えれば、あなたの投資は倍増したはずだ。

  配当再投資分を計算に入れると、2007年の終値ベースのピークを付けた同年10月9日から現在までのS&P500種のリターンはプラス98%。09年3月の安値では一時マイナス55%となったが、その分を埋め合わせてさらに上昇し、過去10年の年間リターンは7%を上回る。

  アメリカン・センチュリー・インベストメンツのリッチ・ワイス最高投資責任者(CIO)は「2000年代初期や08年にも、多くの市場専門家から『年10%の株式リターンの時代は終わった』という声が上がったものだ。株式は常に投資家に報いてきたが、08年の急落にもかかわらず年率7、8%の高リターンを残した。万歳」と述べた。

  警戒を呼び掛ける声が日増しに強まる中で、株を売ろうか悩む投資家にとってデータは保有を維持する根拠となろう。米企業の利益改善努力のおかげで、米国株は値上がりする傾向にある。S&P500種構成企業の利益が少なくとも19年まで年10%余り増え続けるとアナリストは予想している。

  もちろん、08年の金融危機を耐えるには痛みが伴っただろう。それでも忍耐が続けば、13年には全ての損失を取り戻し、それ以降はより大きな利益を得たはずだ。米国株では実質、すべての強気相場は前回の強気相場を上回る水準で終わるというのが紛れもない事実であり、S&P500種は前回サイクルの高値を平均68%上回ったところでピークアウトしている。

  つまり、現在の強気相場が仮にきょう終わったとしても、十分に長い投資期間を確保すれば将来的にかなりのリターンが期待できるということになる。

原題:Doubling Money in Stocks by Buying at Peak of a Bull Market (1)(抜粋)

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