小池都知事:「寛容な改革保守」掲げ、新党結成-衆院転出は否定

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  • 北朝鮮情勢緊迫時の解散、「政治空白いいはずない」と批判
  • 細野、若狭、中山各氏ら現職国会議員14人が参加-希望の党会見

東京都の小池百合子知事は27日午前、都内のホテルで記者会見し、自らが代表に就任した新党「希望の党」は「寛容な改革保守」を掲げ、10月に予定されている衆院選で各地に候補者を擁立する考えを明らかにした。都知事を続ける考えも改めて示し、衆院への転出は否定した。

  小池氏は会見で、同党結成の狙いについて「しがらみのない政治、大胆な改革を築いていく新しい政治、まさに日本をリセットするため」と言明。安倍晋三首相が28日召集の臨時国会冒頭での衆院解散を表明したことについて「北朝鮮情勢がこういう中にあって、政治空白がいいはずがない」と批判した。

「希望の党」設立会見でポーズをとる小池氏と党メンバー。

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

  小池氏の会見には、細野豪志元環境相、若狭勝、福田峰之両衆院議員、中山恭子参院議員ら14人の現職国会議員が同席した。衆院選への対応について細野氏は「全国政党として十分な候補者を確保できる」と語った。党綱領には情報公開の徹底、現実的な外交・安全保障政策の展開、税金の有効活用の徹底、女性も男性も活躍できる社会づくりへの注力などを理念として掲げた。

  自民党は政権を奪還した2012年の衆院選以降、4回の国政選挙で、民主党、民進党などを相手に連勝を続けてきたが、小池氏が率いた地域政党「都民ファーストの会」と対決した7月の都議選では過去最低の23議席と惨敗した。安倍首相は25日夜、TBSの番組で希望の党について「選挙において手ごわい相手なので、しっかりと身を引き締めたい」と警戒感を示した。

民進に解党論も

  希望の党の結成は衆院選の構図を激変させている。同党には細野氏以外にも松原仁、長島昭久、笠浩史各氏ら複数の民進党出身議員が参加。共同通信によると、静岡、神奈川両県では26日、一部の衆院選立候補予定者が民進党に離党届を提出した。民進党から小池氏の率いる地域政党「都民ファーストの会」に複数の候補者が流れた7月の都議選と同様の現象が起きている。

  民進党の柚木道義衆院議員は27日、前原誠司代表に希望の党との連携を含めた「新たな受け皿」を形成して衆院選に臨むよう求める申し入れ書を提出。「場合によっては発展的解党・新党」が必要だとの考えを示した。

  都議選で小池氏の地域政党と協力関係にあった公明党の斉藤鉄夫選対委員長は「都政改革に全力を挙げるという前提の下で、われわれは協力をしていくということだった。今回、その前提が崩れた」と述べ、希望の党との協力を否定した。NHKが斉藤氏の発言場面を放映した。

  一方、小泉純一郎元首相は27日、都内の講演で、小池氏の新党設立について「本当に度胸がある」と評価。自身も政界引退後に訴えている「原発ゼロ」を衆院選で争点化できれば、「かなり希望の党は伸びるのではないか」との見方を示した。ただ、「選挙には一切関わらない」と明言し、街頭や演説会などで同党の応援に回ることは否定した。

  小泉氏は安倍首相の解散判断については「何で解散するのか分からない」と疑問を呈し、「自民党が過半数取れるか分からない」とも語った。

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