9月26日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル続伸、FRB議長発言で12月利上げ観測強まる

26日のニューヨーク外国為替市場ではドルが続伸。緩やか過ぎるペースでの利上げに当局は注意するべきだと米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が述べたことで、午後に一段高となった。ただ、雇用市場の強さやインフレを左右する要因に関し当局が判断を誤った可能性があるとの見方も示したため、市場では中立的な論調だとの解釈が広がり、ドルは伸び悩んだ。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%上昇。ドルは対ユーロで0.5%高の1ユーロ=1.1793ドル、対円では0.5%上げて1ドル=112円24銭。

  イエレン議長はこの日の講演で「インフレ率が目標の2%に戻るまで金融政策を据え置くのは賢明ではない」と発言。これを受けてドル指数は一時、0.6%上昇して約1カ月ぶり高値をつけたが、その後の取引で上げ幅の半分を失った。

  フェデラルファンド(FF)金利先物市場が示す年内の0.25ポイント利上げの確率は約65%となった。9月8日時点では22%だった。

  ユーロは対ドルで朝方から米国トレーダーの売りに押され、1.1758ドルと約1カ月ぶりの安値に下げる場面があった。

  その他の通貨では、カナダ・ドルが上昇。カナダ経済はドルの現行水準で堅調を維持できるとのモルノー財務相の発言が材料視された。

欧州時間の取引

  イエレンFRB議長の講演を待つ中、市場ではドイツ連邦議会選挙の結果を受けてメルケル首相が連立政権の樹立に向けた協議を余儀なくされたことを前日に続き消化する格好となった。

  地政学的な懸念の後退を受けて円やスイス・フランが前日の上昇分をやや消す一方、ドルは主要10通貨の全てに対し上昇。対円では1ドル=112円を突破した。
原題:Dollar Gains for Second Day as Yellen Reinforces December Hike(抜粋)
Dollar Gains, Euro Below 1.1800 as Election Hangover Continues(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500種が小幅高-10年債利回り2.24%

  26日の米株式市場ではS&P500株価指数が小幅高。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は講演で、当局は政策引き締めにおいて「ゆっくりし過ぎないよう注意するべきだ」と述べた。この日はまたドルが午後に上げを縮小、米国債は下落した。

  • 米国株はS&P500種が小幅高、終盤に上げほぼ失う
  • 米国債は下落、10年債利回り2.24%
  • NY原油は反落、米在庫増加見通しで
  • NY金は反落、イエレン議長が「ゆっくりし過ぎないよう」警告

  S&P500種は取引終了前の30分で急速に上げを縮め、結局ほぼ変わらずで終了した。テクノロジー株は上昇し、小型株の指数は最高値を更新した。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時の水準からは上げを縮めたが、堅調を維持。米10年債利回りは2.24%。イエレン議長は、インフレを巡る不確実性が強まっており、緩やかな利上げが現在のところ最も適切な政策スタンスだとの認識を示した。

  エバーコアISIのポートフォリオ戦略責任者、デニス・ディバッシャー氏は「インフレ面で期待外れなことが起きない限り、米金融当局は12月に利上げする方向のようだ」としつつ、「それ以外は全く不透明だ。イエレン議長が議長職にとどまる可能性はあまりなさそうだ。きょうの講演では多くの異なるシナリオを与えようとしたと思われる。それらシナリオについては全て次期FRB議長の仕事となる」と続けた。

  S&P500種株価指数は0.1%未満上昇し2496.84。ダウ工業株30種平均は11.77ドル安の22284.32ドル。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.24%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反落。米原油在庫が4週連続で増加するとの観測が背景。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比34セント(0.7%)安い1バレル=51.88ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は58セント下落の58.44ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。イエレン議長は「インフレ率が2%に戻るまで金融政策を据え置くのは賢明ではない」とし、金融当局は「ゆっくりし過ぎないよう注意すべきだ」と述べた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.7%安の1オンス=1301.70ドルで終了。

  金融市場の地合いは8月初め以降、朝鮮半島を巡る緊張からリスクオンとリスクオフの間で揺れ動いている。一連の地政学リスクはさらに見通しを曇らせそうだ。とりわけ、ドイツの連邦議会(下院)選挙での極右政党の躍進は、欧州で新たなポピュリズムの動きが起きていることを示唆している。

  今週はまだ複数の金融当局者の講演が予定されており、政策の道筋を巡りさらなる手掛かりが得られる可能性がある。市場はまた、税制改革などトランプ大統領の国内政策にも注目している。
原題:Stocks Steady After Yellen Remarks, Dollar Gains: Markets Wrap(抜粋)
原題:OIL FUTURES: WTI Takes Pause After Crude’s Rally to 5-Month High
原題:PRECIOUS: Gold Drops as Yellen Comments Underscore Rate Concerns

◎欧州株:ほぼ変わらず、イエレンFRB議長の講演控え様子見

  26日の欧州株式相場はほぼ変わらず。引け後にイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を控えているため、投資家は米国の金利見通しに関する手がかりを求めて様子見を続けた。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.13ポイント高の384.03で終了。食品・飲料株が上昇し、ヘルスケア株の下げを埋め合わせた。自動車株も買われ、2015年11月以来の高値を付けた。ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲンは5カ月ぶりの大幅高。
原題:European Stocks Are Little Changed With Yellen Speech inFocus(抜粋)

◎欧州債:中核国債が小幅安、スペイン債とポルトガル債は堅調

  26日の欧州債市場では、薄商いのなか中核国債が米国債につられて小幅安。トランプ大統領が税制改革について27日に重大な発表をするとコメントしたことが材料視された。ドイツ短期債入札の需要は平均並みで、スペイン債およびポルトガル債との利回り格差は縮小した。

  25日にほぼ2カ月ぶりの上げ幅を記録したドイツ債先物は16ティック低下の161.77。

  ドイツ政府は2年債入札で40億ユーロを調達。前回入札では札割れとなったが、この日の応札倍率は1.5倍を回復。

  イタリア債は下げ幅縮小。25日遅くに発表された国債発行額は予想より小規模だったが、今週の公算は小さいものの近い将来に再び発行があるとの観測を強めた。
原題:Core Bonds Tick Lower Following Treasuries; End-of-DayCurves(抜粋)

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