欧州連合(EU)は離脱交渉に対するメイ英首相の「より現実的な語調」を歓迎しつつ、首相の譲歩はまだ十分ではないと指摘した。英国は将来の貿易関係に関する協議を来月にも始めたい考えだが、その見込みは薄れる一方だ。

  EUのトゥスク大統領は26日、ロンドンでメイ首相と会談した後、「『あれもこれも実現させる』という考えにようやく終止符が打たれつつある。少なくとも個人的にはそう期待している」と発言。「メイ首相がフィレンツェで行った演説と、この日の議論で示された建設的でより現実的な語調に、慎重ながらも楽観的にみている」と続けた。

  一方で、交渉を次の段階に進めるために必要な「十分な進展」が見られているかについては、現時点で「十分な進展はまだないと個人的には判断する」と述べた。

  デンマークのラスムセン首相も同日にコペンハーゲンで、「交渉はフィレンツェの演壇でするわけではなく、(メイ首相の演説で)次の段階に少しでも近づいたとは言えない。交渉はバルニエ氏と英国側との間で行われているが、これまで数回の交渉ラウンドではほぼ進展が見られていない」と述べた。

原題:Ditching ‘Cake-and-Eat-It’ Is Good But Not Enough, EU Tells U.K.(原題)

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