「FANG」風邪ひいてバリュー株に主役交代か-米国株のけん引役

  • バリュー株がグロース株をアウトパフォーム-12営業日中1日除き
  • 米国株をけん引してきたFANGとアップル株、指数下押し要因に

25日の米国株市場でテクノロジー株が演じたミニ波乱劇からは、ある種のエネルギーが数週間にわたって蓄積されてきた状況が読み取れる。年内の相場トーンを暗示するセンチメントの変化だ。

  フェイスブックとアマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグル親会社アルファベットのいわゆる「FANG」銘柄が大きく下げた同日は、割安とされるバリュー株が値上がりした。バリュー株がグロース株をアウトパフォームしたのは同日を含む12営業日中、1営業日を除く連日で、2006年以降で最長記録となっている。

  17年の株式市場について、よく聞かれる言葉はローテーション。あるセクターが値下がりしても、別のセクターが上がることで、幅広い売りは回避される状況だ。FANGにアップルを加えた5銘柄が時価総額で500億ドル(約5兆5800億円)を失う一方、低位株が25日に上げても大したことには見えないかもしれないが、ウォール街の一部には利益成長に高い期待がかかる注目銘柄が相場をけん引する局面の終わりを示唆するとみる向きがある。

  ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズの調査責任者、トム・リー氏は顧客向けリポートで、「バリュー株は順調に上げ続けている」とし、「バリュー株が変化すると、最終的には大化けする」と指摘した。

  この夏は、FANG中毒を絶とうとする投資家が散見され、4銘柄だけでS&P500種株価指数の年初来上昇分の22%を占めたテクノロジー株はこのところ、勢いが弱まっている。

  もちろん、25日の動きは今年これまで6回ほど見られたローテーションに類似しており、いずれも投資家心理に長期に及ぶ変化を与えてはいない。同日の激しい売りも、北朝鮮情勢の緊迫化を受け、月末を控え株価強気派が利益確定に動いたというのが単純な説明だろう。

  それでもバリュー株は今月に入っての上げが目立つ。また、ラッセル1000グロース指数の株価収益率(PER)は25倍と、バリュー株との比較で現在の強気相場が始まって以来の高水準近くにある。ここに着目するJPモルガン・チェースの米国株戦略責任者、ドブラフコ・ラコスブハス氏は特に財政刺激の可能性が高まれば、市場参加者はバリュー株を買わざるを得なくなるとみている。

原題:FANG Flu Breaks Out Anew as Rotators Push Value Thesis to Brink  (抜粋)

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