メルケル独首相:連立協議開始へ、不参加表明のSPDにも呼び掛け

ドイツの政治地図を塗り替えた連邦議会選挙の翌日、メルケル首相は事態の収拾に乗り出した。政策面の相違を乗り越え新政権を樹立させなければならないと論じた。

  首相の率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は依然第1党なものの、得票率は1949年以来の最低に落ち込んだ。第2次世界大戦直後の時期を除いて初めて極右政党が議席を得た。CDU・CSUよりさらに惨敗を喫したこれまでの連立パートナー社会民主党(SPD)や少数政党2党に対し、メルケル首相は連立を呼び掛けた。

  首相は25日ベルリンで記者団に「他の党も理解していると思うが、誰もがこの選挙結果を受け入れることを呼び掛ける。再選挙の臆測は有権者の意思を侮辱するものだと確信している」と語った。
   
  CDU・CSUは選挙結果を検証するため会合を開いた。同党は200万票余りを失ったが、そのうち100万票以上は反イスラムを掲げる「ドイツのための選択肢(AfD)」に流れ、難民受け入れに関する首相の姿勢への批判が鮮明になった。首相は連立に向けて、企業寄りの自由民主党(FDP)および緑の党との予備的協議を開始する。同時に、SPDにも「接触を保つ」よう求めた。

  一方、SPDのシュルツ党首は「二度とメルケル政権に加わらない」と言明している。

メルケル首相

出所:ブルームバーグ

原題:Merkel Seeks to Calm Upheaval After German Political Map Altered(抜粋)

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