ムニューシン長官の米財務省、いまだ空席だらけ-危機時の対応に懸念

  • マンデルカー財務次官が副長官を代行、正式な副長官は空席
  • 政治任用の幹部ポスト18のうち、埋まったのは半数のみ

トランプ政権発足から8カ月以上たつが、米財務省で政治任用の常勤幹部職はいまだに半数が決まらず、空席のままとなっている。ムニューシン財務長官は政権の野心的な経済目標を実現させようとしているが、人手が足りていない。

ムニューシン財務長官

写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  上院の承認が必要な18の財務省幹部ポストのうち、22日現在で埋まっているのは9つ。残りについてトランプ政権が指名を済ませたのは3つだけだ。

  財務省の日常業務で主要な役割を果たし、ムニューシン長官の片腕となるはずの財務副長官も空席だ。トランプ大統領がこの役職にゴールドマン・サックス・グループのパートナー、ジム・ドノバン氏を指名したものの辞退されて以来、候補者は見つかっていない。

  金融危機が勃発した当時にジョージ・W・ブッシュ政権の財務省で勤務していたスティーブン・マイロー氏は、「穴だらけのこの布陣で危機が発生したらどうなるのか、想像できない」と述べた。

  ムニューシン長官は今のところ、シガル・マンデルカー財務次官(対テロ・金融犯罪担当)を財務副長官代行として頼りにしていると、ホワイトハウスのストロム報道官が述べた。ただ、財務省の主要3局の一つである国内金融担当の財務次官については、指名を受けた人物すらいない状況。同報道官は、重要ポストの人事確定へホワイトハウスとして「積極的に動いている」と語った。

米財務省幹部職の空席について、ブルームバーグのサレハ・モーシン記者がリポート

Markets: Balance of Power." (Source: Bloomberg)

原題:Mnuchin’s Incomplete Treasury Staff Could Be a Risk in Crisis(抜粋)

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