黒田日銀総裁:リスクは北朝鮮情勢、必要なら適時適切に対応

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  • 北朝鮮情勢が金融市場や日本経済に与える影響の点検続ける
  • 世界経済は緩やかに成長率を高めていくとみている

日本銀行の黒田東彦総裁は、日本経済のリスクとして北朝鮮情勢を挙げた上で、「必要な際は、適時適切に対応を行う」と述べた。大阪市内で講演後、質疑応答で話した。

  黒田総裁は核・ミサイル開発が問題となっている北朝鮮情勢について、金融市場や日本経済に与える影響の点検を続けると述べた。世界経済については、「緩やかに成長率を高めていくとみている」と説明した。

  また、グローバルスタンダードである物価上昇率2%を目指すことは、「長い目で見た為替の安定につながる」とも述べた。

  講演では、2%目標の実現に向け物価上昇率が次第に高まっていくと述べた。ただ目標の実現にはなお距離があると述べ、「強力な金融緩和を粘り強く推進していく」と説明した。景気については先進国と新興国で製造業の業況感が改善傾向にあり、「この先も息の長い景気拡大が続くことが期待できる」と分析した。

  この後の会見では、日銀の金融緩和策が政府の財政規律を弱めているのではないかとの質問に対し、財政政策への影響を考慮して日銀の金融政策を決定することは「全く考えられない」と述べた。緩和政策の出口についても「明らかに時期尚早だ」との見方を改めて示した。

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