イバンカ氏が法廷闘争に直面-高級サンダル模倣したとデザイナー主張

デザイナーのエドガルド・オソリオ氏のサンダルは、ヒールが細くフリルが付いており、足首に巻きつけるアンクルストラップからはタッセル(房飾り)がぶら下がっている。最近ではあらゆる色と素材が入手可能だが、代表的なスタイルは真っ赤なスエードだ。

  ファッションブランド「アクアズーラ」の共同創業者でクリエーティブディレクターのオソリオ氏は、このサンダルを自身の最も象徴的な作品の一つと呼んでいる。この785ドル(約8万8000円)のサンダルは2015年に人気が高まって以降、セレブやファッションブロガーが欲しがる流行の靴となり、オソリオ氏とそのブランドが国際的に有名になるのを後押しした。

  そのため、今や米大統領になったドナルド・トランプ氏の娘、イバンカ氏が運営する衣料ブランドが65ドルで同様の商品を作っていることを発見した時、オソリオ氏は弁護士に連絡した。

左:「アクアズーラ」の靴 右:イバンカ氏のブランドの靴

出典:裁判所提出書類

  アクアズーラは「ファッション業界で最も憂慮すべきことの1つは、自分が著作権を持つデザインを誰かがあからさまに盗んでいながら、平然としていることだ」と、2016年3月にインスタグラムのアカウントに投稿した。「恥を知れ、@ivankatrump(イバンカ氏のアカウント名)!」。アクアズーラはイバンカ氏に販売中止通告書を送付し、サンダルの販売をやめるよう同氏の会社に要請した。同ブランドはイバンカ氏に1週間の猶予を与え、要請に従わなければ法的措置に直面すると警告した。

  イバンカ氏が従わなかったため、アクアズーラは2カ月後に同氏を提訴した。マンハッタンの連邦地裁に16年6月に提出された訴状によると、同ブランドはイバンカ氏を権利侵害や不公平な競争、虚偽的な取引慣行で訴えた。イバンカ氏はいかなる不正行為も否定している。同氏の代理人ダレン・サンダーズ氏は今月20日、双方が和解交渉に入っていることを明らかにした。 アクアズーラ側の弁護士はコメントを控えた。

  キャサリン・フォレスト連邦地裁判事は来年3月に裁判の日程を設定した。来年の春に和解に至っていない場合、アクアズーラの怒りのインスタグラム投稿からちょうど2年後に裁判が始まることになるかもしれない。

イバンカ・トランプ氏

フォトグラファー:BRENDAN SMIALOWSKI / AFP via Getty Images

  オソリオ氏はイバンカ氏との争いについて沈黙を保ってきたが、4月にオマーンのマスカットで開催された会議で、余談としてイバンカ氏との争いに言及した。「面白いことに、彼女であれ他の人であれ、優れた物がある時は誰もがそれを模倣して金を儲けたいと思うものだ」と語った。

原題:Ivanka Trump Faces Courtroom Showdown Over $785 Sandals(抜粋)

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