1回当たり180円、評判の悪かったATM手数料を豪州4大銀が撤廃

  • コモンウェルス銀が即時撤廃を表明、他3行も順次追随
  • 豪国民は昨年、ATM手数料を計5.2億豪ドルほど負担した

オーストラリアの4大銀行はそれぞれ、他行の国内顧客が現金自動預払機(ATM)から現金を引き出す際に課していた手数料徴収をやめる。豪銀行業界ではスキャンダルが相次ぎ、より厳格な法制定に向けた政治的圧力が高まっていることが背景で、各行は評判の回復に努める。

  国内最大手のコモンウェルス銀行は24日、全国に3400台ある自社ATMの利用者全てを対象に、2豪ドル(約180円)の手数料を即時撤廃すると発表した。ウエストパック銀行とナショナルオーストラリア銀行(NAB)も数時間後に追随。オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は10月初旬に徴収を停止すると明らかにした。

  豪州の消費者はATM手数料徴収に長い間、不満を抱いてきた。スキャンダルで打撃を被ってきた同国銀行業界にとって、今回の決定は久しぶりの前向きな材料と言える。コモンウェルス銀はマネーロンダリング(資金洗浄)防止の法律に繰り返し違反したとされ、当局の調査対象となっているほか、民事訴訟も起こされた。

  同行以外の銀行に対する圧力も強まっており、各行は野党が要求している銀行業界に対する広範な調査を回避しようとしているほか、同業界に向こう4年間で62億豪ドルを課金するという政府決定への抵抗を試みている。政府はまた、銀行幹部に「高い行動規範」の保持を求め、上級幹部への報酬支払いを一部先送りする法案を成立させようと動いている。

  豪中銀のデータによれば、豪国民が昨年、契約行以外の銀行のATMから現金を引き出した回数は2億5900万件。その際に負担した手数料は計5億2000万豪ドルほどに上った。

原題:Australian Banks Drop ATM Charges in Reputation Fightback (1)(抜粋)

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