独総選挙:メルケル首相4選へ、主要政党は後退-極右が初の議席

更新日時
  • SPDは大連立を解消し、野党に下ると表明
  • メルケル首相は「ジャマイカ連立」かSPDとの連立か二者択一へ

Angela Merkel, Germany's chancellor and Christian Democratic Union (CDU) leader, leaves the stage after speaking at the CDU headquarters following the federal election in Berlin, Germany on Sunday, Sept. 24, 2017.

Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg

24日投開票されたドイツ連邦議会(下院)選挙ではメルケル首相率いる与党会派が第一党を維持し、首相の4選が確実になった。ただ、2大政党の支持が後退する一方で、首相の移民政策への批判票を集めたポピュリスト政党が躍進した。

  2大政党のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)は共に支持を失い、得票率は歴史的な低水準となった。これに対し、反移民を掲げる「ドイツのための選択肢(AfD)」は第3党に躍進する見通しで、国内の二極化が鮮明となった。AfDは初の議席獲得となる。

  戦後最悪の結果に終わったSPDは大勢判明後、野党に下り、過去4年間続けたCDU・CSUとの大連立を解消することを決定したと明らかにした。

  メルケル首相(63)はベルリンの党本部で、「もちろんわれわれはもう少し良い結果を期待していた」が、「選挙戦の戦略目標を達成した」と発言。AfDの問題はさておき、今後の仕事は「真っ先に経済的繁栄を確実にし、欧州連合(EU)の結束を維持し、強い欧州を構築すること」だと語った。

  メルケル首相には今後の組閣で2つの選択肢がある。第一は、3党のシンボルカラーを合わせるとジャマイカの国旗の色と一致することから「ジャマイカ連立」と呼ばれる自由民主党(FDP)、緑の党と組むことだ。この3党連立は今年州レベルで発足したものの、国政レベルでは例がない。それでもCDU所属のザールラント州首相クランプ・カレンバウアー氏は「ジャマイカ(連立)は可能だ」と語った。

  政治リスク助言を手掛けるオープンシティーズ(パリ)のパートナー、ファムケ・クランムラー氏は電話インタビューで、イデオロギー上の違いはあるものの、緑の党とFDPは共に政権入りを望んでいるため、「合意に向け努力するだろう」と指摘。「これが失敗すれば、残る選択肢はSPDとの連立になろう。それもだめなら再選挙となるため、彼らは行動せざるを得なくなる」と分析した。

「もう少し良い結果を期待していた」と支持者に語るメルケル首相

Source: Bloomberg)

原題:Merkel Chastised as Far-Right Surge Taints Fourth-Term Win (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE