ムーディーズが英国を1段階格下げ-財政圧力の悪化を懸念

  • 保守党過半数割れとなった5月の総選挙後で初の格下げ
  • EU離脱交渉の複雑さを踏まえると政策課題が明らかに増している

米ムーディーズ・インベスターズ・サービスは22日、英国の信用格付けを「Aa2」とし、1段階引き下げた。英国の格下げはメイ首相率いる与党・保守党が過半数割れに追い込まれた5月の総選挙後で初。欧州連合(EU)離脱を選択した2016年の国民投票後には他の主要格付け会社が英国を格下げしていた。

  ムーディーズによる格下げ発表は、メイ首相がイタリアのフィレンツェでEU離脱方針の概要を示す演説をした数時間後。同首相は19年3月の離脱後に2年程度の移行期間を設定することを提案。円滑な離脱のために費用の支払いに応じる考えを示したものの、詳細には言及しなかった。

  ムーディーズは「EU離脱の経済的悪影響を大きく和らげるEUとの自由貿易協定を英政府が結べるともはや確信していない」と説明。「中期的に英経済の強さが衰えることで、財政圧力が悪化するだろう」と分析し、「EU離脱交渉の複雑さと関連する国内政治の動きを踏まえると、政策決定に対し明らかに課題が増しつつある」とも指摘した。

原題:May Hit by U.K. Ratings Blow as She Reboots Brexit Plan (1)(抜粋)

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