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中国弱気派は「計画経済」の要素見逃している-ユスコ氏

  • 中国指導部は債務の帳消し、免除や通貨のコントロールが可能
  • モルガン・クリークのユスコCIOがインタビューで発言

モルガン・クリーク・キャピタル・マネジメントのマーク・ユスコ最高投資責任者(CIO)は、ヘイマン・キャピタル・マネジメントのカイル・バス氏やキニコス・アソシエーツのジム・チャノス氏が示す中国に対する弱気な見方に言及し、中国弱気派は重要な点を見逃していると主張した。

  ユスコ氏によれば、中国の指導部が債務を帳消しあるいは免除したり、通貨を管理したりする計画経済の力を世界の投資家は過小評価している。自国経済をコントロールできる中国独特の能力が人民元の急落や債務危機、経済のハードランディングという予想が当たらないことを請け負ってきたという。

  「アクセス・アルツ・アジア・チャイナ・グローバル・オルタナティブ・サミット」に参加した同氏は上海でのインタビューで、「計画経済の機能は全く異なる」と指摘。中国の不良債権規模は「チャノス、カイル両氏ら弱気派が指摘する水準より40%小さい可能性がある。債務帳消しが可能という要素を弱気派が考慮していないためだ」と語った。 

Bears Foiled

  バス氏は電子メールで、「実際には、中国政府の利害はそれほど容易に調整できない」と説明。銀行や国有企業の所有構造は政府内の異なる階層の事業体が関与している。「不良債権の大量償却には中国の銀行セクターの資本増強を必要とするだろう」とし、中国人民銀行(中央銀行)の「バランスシート大幅拡大が必然的に伴い、中国の通貨を最終的に劣化させる」と論じた。

  チャノス氏は「実質的に全ての中国の貸し手・借り手、それに大半のオブザーバーが中国政府が多くの債務を支えていると考えている。これは問題であって、好機ではない」と電子メールでコメントした。

  中国に1995年から投資しているユスコ氏は、貿易収支を理由に人民元が今年値上がりすると予想。その上で、今年の上昇後、人民元は短期的に値下がりする可能性があり、ドルが一時的な上昇に向かうだろうと述べた。「人民元について尋ねると、中国国外の投資家は非常に神経質になる。恐ろしい通貨だと言い、人民元は自滅し、50、60%の切り下げが必要になるだろうと言う。ところが人民元以外の全ての通貨、特にドルが値下がりし、人民元は非常に強い」と話した。

原題:Hedge Fund Investor: Bearish Bass Missing Something on China (1)(抜粋)

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