9月21日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルほぼ変わらず-FOMC受けてポジション調整の動き

  21日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数がほぼ変わらず。米連邦公開市場委員会(FOMC)が前日に年内の追加利上げ予想を維持したことを受けて、この日の市場ではポジション調整の動きが広がった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は小幅な上げ下げを繰り返す展開。FOMCが20日、年内あと1回の利上げ予想をあらためて示した後、市場で織り込まれる12月までの利上げ確率は70%近くに達した。22日にはFOMC会合後で初めて金融当局者数人が講演する予定で、見通しについて詳しく語る可能性がある。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比ほぼ変わらず。ドルは対円では0.2%高の1ドル=112円48銭。対ユーロでは0.4%安の1ユーロ=1.1941ドル。

  FOMCは最近襲来したハリケーンの経済への影響は短期的なものにとどまるとの認識を示したが、この日発表された経済指標はこの見方を裏付ける内容だった。先週の週間新規失業保険申請件数は市場の予想外に減少。低下が予想されていたフィラデルフィア連銀製造業景況指数も上昇した。景気先行指標総合指数は市場予想を上回る伸びとなった。

  日本銀行の政策決定も材料視された。日銀は政策金利を含む金融政策の現状維持を決定した。

  ドルは午前中、米国債相場の上昇を手掛かりに対円で112円14銭に下げる場面があった。その後もドル・円相場は米国債の動きに敏感な状況が続いた。

欧州時間の取引

  ユーロは欧州時間に上昇。20日にはFOMCが年内あと1回の利上げ予想を維持し、バランスシートの縮小を10月から開始する方針を示したことを受けてドルが大きく上昇したが、21日のドルはこの上昇を維持できなかった。欧州時間は、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の講演を控える中での取引となった。ただこの日の講演からは、市場は新たな手掛かりは得なかったようだ。総裁は22日にも講演を予定している。  

  サンタンデール銀行の主要10通貨(G10)責任者スチュアート・ベネット氏は「ユーロにはモメンタムがある」と述べた。その上で、ユーロは対ドルで「やや買われ過ぎの状態だ。1.15ドル付近が妥当な水準だろう。今後の焦点は、米当局がECBよりも多く、かつ早い利上げを検討していることだ」と述べた。
原題:Dollar Fluctuates as Investors Recalibrate Positions After Fed(抜粋)
原題:USD/JPY Slides to Low as USTs Rally; BOJ Steady With Dovish Tilt(抜粋)
原題:Euro Ignores Fed Hike Talk to Climb Ahead of ECB Draghi’s Speech(抜粋)

◎米国株・国債・商品:FOMC受け下落、ハイテク株安い

  21日の米株式相場は小幅安。米国債は引けにかけて下げに転じ、ドルはほぼ変わらずとなった。投資家は、連邦公開市場委員会(FOMC)が年内の追加利上げを示唆したことを消化した。金相場は急落、新興国市場資産も軟調に推移した。

  • 米国株はS&P500種とダウ平均が過去最高値から下げ
  • 米国債は10年債が小幅続落、TIPS入札後下げに転じる
  • NY原油は小反落、減産延長についてOPECから相反するメッセージ
  • NY金は下落、失業保険申請の減少で利上げ観測強まる

  S&P500種株価指数は5営業日ぶりの反落。アップルなどハイテク株中心に下げた。米国債相場は10年物インフレ連動債(TIPS)入札の後に上げを消した。商品市場では銅から鉄鉱石まで金属が幅広く下落。日銀が緩和的な金融政策の維持を決めたことから円はドルに対し下げ、一時は2カ月ぶり安値となった。

  S&P500種株価指数は前日比0.3%安の2500.60。ダウ工業株30種平均は53.36ドル(0.2%)下げて22359.23ドル。ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満高い2.28%。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が小幅反落したものの、50ドル台を維持して引けた。石油輸出国機構(OPEC)が22日の会合で減産について協議するのかどうかを巡り、参加国の石油相から相反する見解が示唆された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は前日比14セント安の1バレル=50.55ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は14セント上昇の56.43ドル。

  ニューヨーク金先物相場は下落。スポット相場は4週間ぶりの安値をつけた。米新規失業保険申請件数が減少し、追加利上げの論拠が強まったと受けとめられた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比1.6%安の1294.80ドルで終了。スポットは一時1%下落の1288.20ドルと、8月25日以来の安値となった。

  米国株の取引レンジはとりわけ狭かった。過去最高値近辺で取引されていることから、投資家は米国株の持ち高拡大に消極的となっている。

  北朝鮮と取引を行っている個人と企業を新たな制裁の対象にするようトランプ米大統領が命じたことから、北朝鮮を巡る緊張も意識された。S&Pグローバル・レーティングが中国のソブリン格付けを1段階引き下げたことは米国時間に入ってからはあまり材料視されなかったが、ベースメタル相場の下げは続いた。

  米国債市場では、FOMCが声明でタカ派的な見解を示したことを受けて5年債と30年債の利回り差は縮小。一時は91.5bpを下回った。
原題:U.S. Stocks Slip, Metals Drop in Fed Aftermath : Markets Wrap(抜粋)
Early UST Gains Reversed Into Close as Curve Collapse Resumes(抜粋)
Oil Hovers Near $50 Amid OPEC’s Mixed Signals on Deal Extension(抜粋)
PRECIOUS: Gold Slips as Jobless Claims Bolster Case for Fed Hike(抜粋)

◎欧州株:上昇、債券利回り上昇で銀行株に買い

  21日の欧州株式相場は上昇。指標のストックス欧州600指数は前日比0.2%高の382.88で終了。債券利回りの上昇を手掛かりに、銀行株は5週間ぶりの高値を付けた。

  米FOMCは20日発表した政策声明で年内の追加利上げ見通しを維持し、バランスシート縮小に来月着手すると表明。イエレンFRB議長は景気や労働市場の堅調持続が将来的にインフレを押し上げることになるとの見解を示した。

  ストックス600指数の業種別19指数のうち10指数が上昇。構成銘柄の中で上昇したのは280銘柄、下落したのは310銘柄。

  域内の主要指数の中で、英FTSE100指数は0.1%安。一方、ドイツのDAX指数は0.3%高。フランスのCAC40指数は0.5%、イタリアのFTSE・MIB指数は0.6%それぞれ上昇した。
原題:Europe Stocks Rise After Fed Leaves Door Open for 2017Rate Hike(抜粋)

◎欧州債:周辺国債が下落、スペイン入札結果で-ドイツ債下げ幅縮小

  21日の欧州債市場では、周辺国債が下落。スペインの国債入札が低
調だったほか、カタルーニャ自治州を巡る動向も相場を押し下げた。
FOMC発表を受けて朝方もドイツ国債への売りが膨らんだが、午後に
入り下げ幅を縮小した。

  英国債利回りは上昇。メイ首相は22日の演説でEU離脱に関する英
国の姿勢を示す。

  周辺国債ではポルトガル国債が大きく下げ、週初からの上げ幅をや
や戻した。

  ドイツ国債は一時の下げを埋めて小幅安。中核国債の利回り曲線は
フラット化した。
原題:Peripherals Drop Post Spanish Auction; End-of-Day Curve,Spreads(抜粋)

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