【個別銘柄】不動産や原油株高い、クレセゾン上昇、アップル関連下落

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21日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  不動産株:三菱地所(8802)が前日比4.8%高の1974.5円、三井不動産(8801)が3.5%高の2422.5円、野村不動産ホールディングス(3231)が2.1%高の2337円など。不動産株は年初来のパフォーマンスが低迷しており、相場全体の上昇基調が強まる中、他業種に対するキャッチアップの動きを強めた。丸三証券の牛尾貴投資情報部長は、ずっと出遅れ感の強いセクターで、相場全体が上がる中で修正の一環との見方を示した。

  原油関連株:国際石油開発帝石(1605)が3.7%高の1179円、石油資源開発(1662)が2.4%高の2282円、出光興産(5019)が2.6%高の3010円など。20日のニューヨーク原油先物は1.9%高の1バレル=50.41ドルと反発し、7月31日以来の50ドル台で引けた。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計でガソリン在庫が22カ月ぶり低水準に減少したことが手掛かりとなった。

  クレディセゾン(8253):5.2%高の2159円。シティグループ証券は投資判断「買い」、目標株価3000円で調査を開始した。業績は多角化戦略が奏功し非カード事業がけん引する形ですでに回復基調にあり、開発中の基幹システム稼働後はクレジットカード事業の復調が期待できると分析した。

  アップル関連株:アルプス電気(6770)が3.4%安の2922円、日東電工(6988)が2.6%安の9670円、村田製作所(6981)が2.4%安の1万6800円など。米アップルの新機種「iPhone8」の予約状況は「iPhone7」などに比べ大幅に低く、生産調整が必要になる可能性があるとローゼンブラットのリポートが指摘。20日の米株市場では、アップルへの部品サプライヤーの株価が軒並み下落した。

  日立ハイテクノロジーズ(8036):3%高の4160円。大和証券は投資判断「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に上げた。生化学分析装置の在庫調整は短期で収束する可能性が高く、2019年3月期は引き続き成長トレンドに回帰すると想定。18年3月期の営業利益予想は550億円と会社計画460億円を超過と分析、19年3月期は600億円と算出した。

  クスリのアオキホールディングス(3549):7.1%安の6450円。6ー8月期の売上高は544億円、営業利益は32億7500万円だった。今期から連結財務諸表を公表しており、傘下のクスリのアオキ単独との比較では実質17%増収、8%営業増益となる。JPモルガン証券は、今期業績はおおむね順調な滑り出しとしながらも、営業利益35億円とみていた同証予想は下回ったと指摘した。

  アスクル(2678):4.6%安の3210円。通販サイトのアマゾンジャパンは20日、オフィス用品などの法人向け通販サービス「アマゾンビジネス」を開始すると発表。みずほ証券は、アマゾンビジネスの商材が、オフィス文具から家具、100万点超のMRO関連品や500万点超の自動車関連品をそろえ、アスクルやMonotaRO(3064)領域と重複すると指摘した。Monotも6.5%安の3295円と反落。

  シーズ・ホールディングス(4924):4.6%高の3975円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、目標株価を4300円から4370円に上げた。18年7月期の会社計画は外部EC向けとインバウンド関連の売り上げ想定が保守的と指摘。90億円を見込む会社計画に対し同証の営業利益予想は99億8000万円、来期は107億円とした。

  藤森工業(7917):5.3%高の3955円。米科学情報企業のクラリベイト・アナリティクスは20日、17年の「引用栄誉賞」を発表、日本からは化学分野で桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授が選ばれた。同賞は昨年までトムソン・ロイターのノーベル賞予測として発表していた。宮坂教授が設立、顧問を務める大学発ベンチャーのペクセル・テクノロジーズ、藤森工業や昭和電工と太陽電池の開発に取り組んできた経緯がある。

  レオン自動機(6272):13%高の1571円。18年3月期の営業利益計画を28億1000万円から35億6000万円に上方修正した。売上原価率の低い食品加工機械製造販売事業で日本やアジアの販売好調。年間配当予想を22円から28円に増額した。

  トリケミカル研究所(4369):4%高の3675円。岩井コスモ証券は目標株価を2960円から4190円に上げた。主要顧客の微細化と高性能化が一段と進んだことに加え、新規顧客への供給増で最高益更新が期待できるなど業績拡大はまだ初期段階だと分析。半導体製造に不可欠な特殊ガスを製造し成長性、収益性が高いとの見方も示した。

  システム・ロケーション(2480):300円(28%)高の1381円ストップ高。18年3月期の営業利益計画を2億3000万円から前期比35%増の2億8000万円に上方修正した。開発費の発生が遅れ、期初計画に対し原価と費用が減少した。

  ソケッツ(3634):5.7%安の1589円。携帯電話のau(KDDI)が提供するスマートフォン向け音楽サービス「うたパス」の定額聴き放題プラン向けに、ユーザー個人ごとに最適化した選曲を行うレコメンドサービスの提供を開始すると21日午後に発表した。

  ジーフット(2686):3%安の741円。18年2月期の営業利益計画を55億円から30億円に下方修正した。婦人靴、紳士靴の販売不振で既存店売上高が落ち込んだ。プライベートブランド(PB)商品の売上構成比が減少し売上総利益率も低下した。

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