偶然の一致か、中国が一段の市場開放検討-トランプ氏が圧力強める中

  • 中国当局は海外の自動車メーカーと銀行への規制緩和検討と関係者
  • 11月に訪中予定のトランプ大統領は自身の功績と主張する可能性も

A woman walks past the People's Bank of China (PBOC) headquarters in Beijing, China.

Bloomberrg

偶然の一致かどうかは分からない。だが、トランプ米大統領が中国に市場開放を迫って圧力をかけ続ける中で、中国は海外の自動車メーカーと銀行に対する規制の緩和に乗り出しているようだ。

  事情に詳しい関係者によれば、中国人民銀行(中央銀行)は改革パッケージの草案を作成中で、外資が中国で設立した金融合弁会社の経営権を握ることを容認する内容が盛り込まれる可能性がある。また別の関係者によると、中国当局は海外の自動車メーカーによる100%出資の電気自動車事業設立を認める計画を協議している。実現すれば1990年代以降の政策が修正されることになる。

  どちらの案も最終版ではなく、トランプ大統領とは全く無関係かもしれないが、タイミング的にトランプ氏が自分の功績だと主張する可能性はある。同氏は中国が北朝鮮の核開発の動きを抑えられなければ、中国に貿易戦争を仕掛けると繰り返し圧力をかけてきた。11月には訪中し、習近平国家主席と会談する予定だ。

  エコノミストらは中国がこのタイミングで政策を変更する理由として、米国との緊張緩和を図る考えや電気自動車のような分野で海外からの専門知識が必要な状況を挙げる。

  マッコーリー・セキュリティーズの胡偉俊エコノミスト(香港在勤)は、人民元が安定していることで中国金融システムの開放という長年待ち望まれてきた動きを人民銀が進めやすくなっていると指摘。対米貿易黒字が大きい中国は米国との貿易摩擦を望んでいないとも語り、「貿易戦争を回避しながら中国のペースで市場開放するという、難しい技を中国はやってのける必要がある」と付け加えた。
 
原題:Trump Threats Loom as China Weighs Opening to Wall Street, Tesla(抜粋)

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