米中古住宅販売:8月は1年ぶり低水準に減少、ハリケーンが影響
Shobhana Chandra
更新日時
全米不動産業者協会(NAR)が20日発表した8月の米中古住宅販売件数は、前月比で減少し1年ぶりの低水準となった。高い価格を背景に引き続き需要が抑制されたほか、ハリケーン「ハービー」の影響でヒューストン周辺の販売が落ち込んだ。
中古住宅販売のハイライト(8月) |
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NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は統計発表に合わせて開いた記者会見で、「価格を押し上げている要因は在庫不足だ」と指摘、「住宅のコストが高いため、消費者は予算が足りないと感じている」と説明した。一方で「売りに出される物件は何であれ、すぐに買い手がついている」と述べた。
地域別に見ると、テキサス州を含む南部が前月比5.7%落ち込み、2015年11月以来の低水準。西部では4.8%減少した。
販売に対する在庫比率は4.2カ月で、前月から変わらず。前年同月からは低下した。NARは同比率が5カ月を下回ると供給タイトと認識している。
8月の一戸建て販売は2.1%減の年率474万戸。コンドミニアムなどの集合住宅は61万戸に増加した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. Existing-Home Sales Fall to a One-Year Low After Harvey (2) (抜粋)
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