9月20日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルは上昇に転じる、FOMCが利上げ予測変更せず

  20日のニューヨーク外国為替市場ではドルが急伸。米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定発表後に、この日の安値から1%以上水準を上げた。FOMCは今回の会合では政策金利の据え置きを決定した一方、年内にあと1回、2018年に3回の利上げを見込んでいることを明らかにした。

  ドルは主要10通貨の過半数に対して上昇。ブルームバーグ・ドル・スポット指数はFOMCの発表を受けて一時0.7%高となった。発表直前は約0.4%安で推移し、発表直後もドルは複数の主要通貨に対して一段安となる場面もあった。その後は声明の全体的なトーンが予想よりタカ派寄りだとの見方が市場に広がり、大きく反転した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.5%高。ドルは対円で0.6%上げて1ドル=112円22銭。対ユーロでは0.9%高の1ユーロ=1.1892ドル。

  FOMCは10月からバランスシートの縮小を開始すると発表。また最近襲来したハリケーンについては、経済への長期的な影響はなさそうだとの認識を示した。

  スコシアバンクのチーフ為替ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏、「市場の疑念を踏まえると、FOMCが12月の利上げを無視していないことはドルには支援材料だ」と述べた。

  ユーロは、イエレン議長の記者会見中に1.1862ドルとこの日の安値を更新。FOMCの発表直後には、市場は政策金利据え置きに反応して1.2033ドルに上げる場面もあった。

  ドルは対円で一時112円53銭の高値に上昇。111円12銭に下げる場面もあった。

欧州時間の取引

  欧州時間には、FOMC発表を控えてドルが軟調な動きとなっていた。ユーロは1.2000ドル付近での推移が続いた。一時1.2022ドルの高値を付けたが、その後は勢いを失った。

  ポンドは欧州時間に1.3607ドルの高値を付けた。8月の英小売売上高が、市場予想を大きく上回る伸びとなったことに反応した。
原題:Dollar Surges as Fed Stays on Course for Rate Hike by Year-End(抜粋)
原題:Dollar Defensive, Weekly Gain Erased as FOMC Decisions Awaited(抜粋)

◎米国株・国債・商品:国債が下落、FOMCが年内利上げ予測を維持

  20日の米金融市場では米国債が下落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の姿勢を市場は予想以上にタカ派と受け止めた。米国株はほぼ変わらず。外国為替市場ではドルが急伸した。

  • 米国債は下落、FOMCは予想以上にタカ派な姿勢
  • 米国株はほぼ変わらず、S&P500種は一時2500割り込む
  • NY原油は反発し50ドル台、米ガソリン在庫が減少
  • NY金、FOMC後に1300ドル割れ-資産縮小開始の発表で

  FOMCは19、20両日の定例会合後の声明で、4兆5000億ドル規模の保有証券の縮小を10月に開始する方針を示した。さらにハリケーンの経済への悪影響は一時的なものになるとの見方を示し、年内あと1回の利上げ見通しを維持した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は上昇した。米10年債利回りは2.30%に迫った。S&P500種株価指数は2500を割り込んだ場面もあったが、小幅高で取引を終え最高値を更新した。業種別では利上げ見通しを手掛かりに銀行株が上昇。一方、アップルを中心にテクノロジー銘柄は下落した。

  10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.27%。S&P500種は0.1%未満上昇して2508.24。ダウ工業株30種平均は41.79ドル(0.2%)高の22412.59ドル。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反発、7月以来で初めて50ドル台で引けた。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計でガソリン在庫が22カ月ぶり低水準に減少したことが手掛かり。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比93セント(1.9%)高の1バレル=50.41ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は1.15ドル上昇の56.29ドル。

  ニューヨーク金相場はFOMC決定後に下落。FOMCが資産購入を10月に開始する方針を示し、年内あと1回の利上げ見通しを維持したことが背景。ニューヨーク時間午後2時36分現在、金スポットは前日比1%安の1オンス=1297.85ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限はFOMC決定前に、前日比0.4%高の1316.40ドルで終了。

  FOMCはフェデラルファンド(FF)金利誘導目標については1-1.25%のレンジで据え置いた。米金融当局者は底堅い成長と低い失業率がインフレ率を当局の目標近くまで押し上げると予想しており、それが利上げと量的緩和の縮小という緩やかな引き締め政策を支持するとみている。

  プルデンシャル・ファイナンシャルのチーフマーケットストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は、「株式市場の意表を突いたのは、ドットプロットで12月利上げを予想したのがメンバー16人中の12人だったことだ」と指摘。「景気はまだ弱く追加利上げに耐えられないとの見方と、金融を巡る環境や世界的な景気の強さが金利正常化への動きを正当化するとの見方の間で、綱引きはまだ続いている」と続けた。
原題:Dollar Climbs, Bonds Slide as Fed Sees 2017 Hike: Markets Wrap(抜粋)
原題:Oil Jumps as Fuel Draw Adds to Talk of More OPEC Cuts (Correct)(抜粋)
原題:Gold Tumbles Below $1,300/Oz as Fed to Start Shrinking Assets(抜粋)
原題:PRECIOUS: Gold Volatility Near Lowest Since 2001 Ahead of Fed(抜粋)

◎欧州株:ほぼ変わらず-食品株に売り、石油・ガス株は高い

  20日の欧州株式相場はほぼ変わらず。食品株が下げた一方、原油相場上昇を背景に石油・ガス銘柄が買われた。

  指標のストックス欧州600指数は前日比ほぼ変わらずの381.98で終了した。

  業種別19指数のうち11指数が上昇。石油・ガス銘柄は3日続伸し、この日は0.9%上げた。食品・飲料株は0.9%安で、最もきつい下げとなった。構成銘柄の中で上昇したのは268銘柄、下落したのは311銘柄。

  域内の主要指数では、英FTSE100指数もほぼ変わらず。ドイツのDAX指数とフランスのCAC40指数はそれぞれ0.1%上昇。イタリアのFTSE・MIB指数は0.3%下げた。

  個別銘柄では、ドイツの化石燃料・取引会社ウニパーが5.9%高、フィンランドの電力会社フォータムは4.2%上げた。
原題:European Stocks Steady as Foodmakers’ Slump Offsets EnergyGains(抜粋)

◎欧州債:ドイツ長期債が上昇、入札結果を好感-FOMC発表に注目

  20日の欧州債市場では期限の長いドイツ国債が上昇。30年債入札の堅調な結果を受けて買われ、利回り曲線はフラット化した。FOMCの政策発表を控え、終盤にかけて商いは細った。

  ドイツ国債の上げ幅は準中核国債を上回ったほか、フランス30年債に対しても利回り格差(スプレッド)を1.6bp拡大させた。19日はフランスとベルギーの長期債が大きく買われ、両国債とドイツ債のスプレッドは2bp縮小していた。
原題:Bund Rally Stalls After Solid Auction; End-of-Day Curve,Spreads(抜粋)

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