ブラックロック元幹部、ETF難関市場の香港にスマートベータで挑む

  • プレミアはマルチファクター型中国ETF2本の認可取得を目指す
  • ETFは世界的には資産が過去最大に膨らむも、香港では資金流出
Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg

資産運用会社ブラックロックの元幹部らは、中国株の上場投資信託(ETF)で難関市場を攻略する方法を探し当てたと考えている。同社がこれまでにETFを投入してうまくいかなかった市場、香港だ。

  鍵となるのは「マルチファクター型スマートベータ」。

  ブラックロック出身のアレクセイ・ミロネンコ、レベッカ・チュア両氏らが設立したプレミア・パートナーズは、アジアのグローバルな投資家を対象としたスマートベータ・ファンド2本について香港証券先物取引委員会(SFC)からの認可取得を目指している。認可が下りれば、マルチファクター型の中国ETFとして初となる。

  2本のファンドはいずれも収益性やバリュー、ボラティリティー、資産の拡大と質など複数の要素に基づくマルチファクター・プログラムを通じて構築されたポートフォリオから成り、それぞれ中国株300銘柄を組み入れる。1本は中国の従来型経済(オールドエコノミー)に、もう1本はニューエコノミーに重点を置く。年内の発売を計画している。

  ETFの資産規模は世界的に見れば過去最大に膨らんでいるが、香港では代表的株価指数であるハンセン指数が年初から28%上昇しているにもかかわらず、ETFから資金が流出している。理由の幾つかは構造的なもので、販売時に受け取る手数料の違いから銀行がETFよりミューチュアルファンドに力を入れていることなどが指摘されている。

  ミロネンコ氏は「香港でよく取引されるETFは10本に満たない」とし、「資金流出はわれわれの計画の正しさを裏付ける。平均以下の商品しかないということで、より良いものが必要だということだ」と話した。

原題:Former BlackRock Execs Target Hong Kong ETFs Where Others Failed(抜粋)

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