ドル・円が下落、FOMC控え調整的なドル売り重しに-111円台前半

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  • FOMC決定は織り込み済み、イエレン議長の会見注視―ソシエテ
  • NZドルは世論調査を受けて対ドルで1カ月半ぶり高値

Japanese 10,000 yen banknotes are arranged for a photograph in Kawasaki City, Kanagawa Prefecture, Japan.

Photographer: Akio Kon/Bloomberg

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=111円台前半に下落。安倍政権による早期の解散総選挙を期待した日本株の上昇が一服した中で、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えた調整的なドル売りの動きが重しとなった。

  ドル・円は20日午後3時24分現在、前日比0.2%安の111円35銭。朝方は日本株の上昇期待や決済が集中する五・十日のドル需要への期待から、111円65銭まで買われる場面も見られた。しかし、日経平均株価が前日終値付近での推移となったことや、FOMCを控えてドルが全般的に売られたのを受けて、午後には一時111円34銭まで下げた。

  ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長は、「日本株は昨日の早期解散総選挙の観測報道を受けたラリーが続くことへの期待があったが、落ち着いた動きとなったことから、為替市場ではFOMCを控えた様子見となっている」と述べた。

  日本時間21日午前3時に金融政策が発表されるFOMCでは経済予測も公表され、午前3時半からイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見が行われる。

  ソシエテ・ジェネラルの鈴木氏は「バランスシートの縮小の決定や経済見通しにおけるドットチャート(政策金利見通し)のある程度の修正はすでに市場で織り込まれており、多少ハト派な決定になったとしても大きなドル売りにならないのではないか」と指摘。「イエレン議長が直近の物価統計などを受けて、インフレについてどういった見方を示すのかが重要」と述べた。

  ドルは主要通貨に対して軟調な動き。NBCフィナンシャル・マーケッツ・アジアのデービッド・ルーディレクター(香港在勤)は「オンショア人民元の取引開始とともにドル売りが先行しており、これが主要通貨でFOMCを控えた調整のドル売りを促した」と説明した。

  主要通貨では、ニュージーランド・ドルが対ドルで一時0.8%高の1NZドル=0.7375米ドルと8月7日以来の水準まで上昇。23日に実施される総選挙を前に、最新の世論調査で与党・国民党の支持率が野党・労働党の支持率を逆転したことが報じられたのをきっかけにNZドル買いが強まった。

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