米ハーバード大寄付基金CEO:リターン8.1%は「構造的問題」原因

  • 問題は組織の文化や構造、インセンティブの重大な影響浮き彫りに
  • 同寄付基金の運用成績:過去10年間、他のアイビーリーグ下回る

米ハーバード大学の寄付基金は、年間の投資リターンがプラス8.1%にとどまったと報告した。新しい資産運用責任者は運用成績の伸び悩みについて、「深刻な構造的問題の兆候」があり、改善には数年を要するとの見通しを示した。

  昨年12月にハーバード・マネジメントの最高経営責任者(CEO)に就任したニルマル・ナーベカー氏は19日公表した5ページの書簡でこれらの問題について「投資組織の文化や構造、インセンティブの極めて重大な影響を浮き彫りにしている」と指摘した。

  同寄付基金の2016年7月-17年6月のリターンは、これまでに報告されている約20の主要寄付基金のうち最低で、組織改革を目指すナーベカーCEOが困難な状況に直面していることを示している。同基金のCEOは4年間に3人交代。運用成績は過去10年間、「アイビーリーグ」と呼ばれる東部名門私立大のほぼ全ての基金を下回っている。15年7月-16年6月はマイナス2%で、運用資産は約20億ドル(現在のレートで約2230億円)減少した。

  ナーベカーCEOは「当基金の運用成績は不本意で、あるべき状況ではない」と説明。「実際、こうした状況を改善する好機にハーバード・マネジメントでリーダーの役割を担うのは魅力的だ。基金のリターンは、ハーバード・マネジメントには深刻な構造的問題があり、その結果ポートフォリオに重大な問題を来している兆候だ」との見解を示した。

原題:Harvard CEO Says 8.1% Return Signals ‘Structural Problems’ (1)(抜粋)

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