中期債が安い、短国入札結果で2年債売り-流動性供給入札は無難通過

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  • 中期ゾーン、外国人の需要継続に不透明感が強い-SMBC日興
  • 新発2年債利回りはマイナス0.135%と、8月24日以来の高水準

債券市場では中期債相場が下落。前日の米国金利の上昇を受けて売りが先行した上、短期国債3カ月物の低調な入札結果を受けて2年債を中心に売られた。一方、流動性供給入札を無難に通過したことで先物は上昇に転じた。

  20日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年国債の348回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.035%で取引を始め、午後は0.03%で推移した。新発2年物380回債利回りが1bp上昇のマイナス0.135%と8月24日以来の高水準を付けたほか、新発5年物133回債利回りは1bp高いマイナス0.105%で推移した。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、「流動性供給入札は5年債の需給がタイトな一部銘柄のショートカバーに支えられて無難な結果」とする一方、「中期ゾーンは短国3カ月物入札の利回り上昇を受けて逆イールド化した2年債が売られると5年債にも影響するため、まだ調整する可能性がある」と指摘した。

  長期国債先物市場で中心限月12月物は前日比4銭安の150円73銭で取引を始め、一時150円65銭と日中取引ベースで約1カ月ぶり安値を付けたが、取引終了にかけて150円82銭まで買われ、結局4銭高の150円81銭で引けた。

  19日の米国市場では10年国債利回りが前日比2bp上昇の2.25%程度。主要株価指数が過去最高値を更新した上、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極める姿勢が強まった。米2年国債利回りは1bp高い1.40%に上昇した。

中期ゾーンと外国人

  財務省がこの日実施した国庫短期証券3カ月物710回債入札では、最高落札利回りが前回比1.7bp高いマイナス0.1002%と、7月6日以来の高水準になった。

  SMBC日興証券の竹山氏は、「8月は米金利低下を背景に外国人の短中期債買いが積極化したが、足元で米金利が上昇して相対的にJGBの妙味が低下しており、外国人の需要継続に不透明感が強まっている」と言う。

流動性供給入札

  財務省がこの日実施した残存期間1年超5年以下の流動性供給入札の結果によると、投資家需要の強弱を反映する応札倍率が4.05倍と、同年限対象の前回7月19日の入札から低下した。最大利回り差はマイナス0.005%、平均利回り差はマイナス0.007%となった。

  SMBC日興証券の竹山氏は、「需給が非常にタイトな5年債の130回や131回などが落札されたような水準」との見方を示した。

流動性供給入札の結果はこちらをご覧下さい。

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