ドル・円は1カ月半ぶり高値、FOMC控えドル買い-一時111円88銭

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  • 午後に入り7月26日以来の水準までドル高・円安が進行
  • FOMC後に米金利が上昇すればドルは112円を試す可能性-FPG

東京外国為替市場のドル・円相場は約1カ月半ぶりのドル高・円安水準を付けた。この日から2日間の日程で開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、前日の米長期金利の上昇などを受けて、ドル買い・円売りが優勢となった。

  19日午後3時51分現在のドル・円相場は前日比0.1%高の1ドル=111円72銭。午前の仲値にかけて111円37銭まで下落した後、午後に入り一時111円88銭と7月26日以来の水準までドル高・円安が進んだ。

  FPG証券の深谷幸司社長は、「前週発表の米消費者物価指数(CPI)が強めだったので、米利上げに対する見方が変わってきている。FOMC後に年内の利上げを一段と織り込みに行き、金利が上昇すれば、ドルは112円を試す可能性がある」と指摘。「トランプ米政権の税制改革進展や債務上限問題の先送りなど政策面でもプラス要因が出て、ドル・米金利の先高感につながっている」と述べた。

  ブルームバーグが12-14日に実施したエコノミスト調査によると、今週のFOMCでは政策金利を据え置く一方、10月からのバランスシート縮小開始を発表すると見込まれている。オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)取引に基づき推計した年内の米利上げ確率は18日時点で50%程度。前日の米国市場で10年債利回りは3ベーシスポイント(bp)上昇の2.23%程度で終了。一時2.24%程度と8月17日以来の水準まで上昇した。

  三菱東京UFJ銀行の平井邦行上席調査役(ニューヨーク在勤)は、「12月の米利上げの織り込みは大ざっぱに言って5割くらいということから考えると、9月は当然何もないということで、12月に向かって何かヒントを出すのかということに注目が集まっている」と述べた。

  一方、みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジストは、今回のFOMCでは「景気認識、インフレに関する認識、先行きのフェデラルファンド(FF)金利予測・ドットチャートが下方修正されるリスクがあり、どちらかと言うとハト派リスクがある」と指摘した。

  ポンド・ドル相場は同時刻現在、0.3%高の1ポンド=1.3529ドル。前日には一時1.3619ドルと昨年6月24日以来のポンド高・ドル安水準を付けた。

  FPG証の深谷社長は、「次回11月会合で英利上げの可能性もある。年内利上げは確実だろう。ただ、米利上げもあり、ポンド上昇はそんなに行かないのではないか」との見方を示した。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.4%高の1ユーロ=1.1996ドル。ユーロ・円相場は0.5%高の1ユーロ=134円03銭。一時134円14銭と2015年12月9日以来のユーロ高・円安水準を付けた。

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