ロンドンの黒塗りタクシーEV化、アルミ生産の再開に寄与

  • サパが英ウェールズ南部のアルミ工場の操業を今週再開
  • サパはアルミ製部品をロンドンのタクシーに供給する予定

ロンドンの黒塗りタクシーの電気自動車(EV)化は、自動車技術の新たな波が金属業界を既に変化させつつあることを示している。

  ノルウェーのアルミニウム製品メーカー、サパは、市況が軟調だったため3年間にわたり停止していた英ウェールズ南部にあるプラントの操業を今週再開し、黒塗りタクシーを製造するロンドン・エレクトリック・ビークルなどの自動車メーカーにアルミ部品を供給する。

電気自動車の黒塗りタクシー

フォトグラファー:Simon Dawson / Bloomberg

  これは、自動車の新技術導入で主要な材料としてアルミが復活した一例だ。中国が違法な生産能力の取り締まりを進める一方、新規需要が拡大する状況で、アルミ価格は2016年初め以降、約40%上昇。アルミ業界は10年代の初めに供給過剰問題で苦境に陥り、アルミ価格は08年に付けた過去最高値を37%下回る水準にとどまっている。

  自動車の走行距離を伸ばし、スモッグを減らすためにメーカー各社はアルミなど軽金属に期待している。ロンドン・エレクトリック・ビークルは車台がアルミのEV製造に4億ドル(約446億円)を投資し、英政府は40年までに化石燃料を使用する自動車の販売を段階的に禁止する計画だ。

  サパ・オートモーティブの英国担当セールスマネジャー、バーナビ-・ストラザーズ氏はインタビューで、「アルミは自動車メーカーが目標とする軽量化に役立つため、アルミ需要はこれまでになく伸びている。英国のメーカー数社がその先頭に立っている」と指摘した。

  アルミはブルームバーグ商品指数を構成する22品目のうち今年最高のパフォーマンスを示している。ウッド・マッケンジーが7月に発表したリポートによれば、中国の供給削減に伴い世界のアルミ市場は大幅な不足に転じる可能性がある。

原題:London’s Black Cabs Going Electric Spurs Aluminum Restart(抜粋)

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