豪華旅行かダイヤモンドか-中国市場でミレニアル消費者争奪戦

  • 若い世代は旅行などで豊かなライフスタイルを楽しみたい-BI
  • 少子高齢化の日本では他のアジア諸国ほどダイヤ需要伸びないだろう

デビアスのクリーバーCEO

Photographer: Calvin Sit/Bloomberg

中国人の間でぜいたくな旅を楽しみたいという傾向が強まっており、これが800億ドル(約8兆9200億円)規模のダイヤモンド業界を脅かしつつある。

  ダイヤ産出で世界最大手デビアスのブルース・クリーバー最高経営責任者(CEO)は香港での14日のインタビューで、人口世界一の中国でダイヤ販売に「急速に立ちはだかりつつある競争相手」は豪華な旅を楽しみたいという中国人の気持ちだと述べた。

  中国とインドなどデビアスにとってアジアの主要市場での2016年の販売は横ばいもしくは減少だだった。同社が直面するハードルは、ダイヤではなく高級電子機器や旅行、グルメへの支出を増やしている若い世代だ。

  ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)の小売り担当アナリスト、キャサリン・リム氏は15日、「中国の消費者、特にミレニアル世代はサービス業と旅行への支出を増やし、豊かなライフスタイルを楽しみたいと考えている」と指摘した上で、「国内外で旅行好きの中国人に宝石類が割り込む余地はある。免税店など旅行関連の小売りチャンネルを増やすことだ」と語った。
  

  14日公表されたデビアスの業界リポートによれば、世界のダイヤ需要は16年、実質的に横ばいにとどまった。アジア市場での不振を米国の4.4%増が補った。クリーバーCEOによれば、中国とインドでの販売は17年1-6月(上期)に改善し、前年同期比で1桁台の伸びとなったという。

  同CEOはまた、世界経済見通しの改善に伴い、両国で今後5年間は販売が増えると業界では見込まれている一方、少子高齢化が進む日本ではダイヤ需要は他のアジア諸国ほど速いペースで伸びないだろうとも話した。

原題:China Wanderlust Poses Hurdle for De Beers Diamond Strategy (1)(抜粋)

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