ヘッジファンドのハイダル、ポンドショート積み増す-英中銀に懐疑的

  • 英中銀の強気な発言は「威嚇射撃」-ハイダル氏
  • 英EU離脱や成長減速、英利上げを抑制する要因に

口先だけで行動しない。ヘッジファンド運営会社のハイダル・キャピタル・マネジメントは先が見えない英国の欧州連合(EU)離脱が近づく中での利上げを巡り、イングランド銀行(英中央銀行)と同行のカーニー総裁に関してこうした懐疑的な見方をしている。

  サイド・ハイダル氏率いるニューヨーク拠点のグローバルマクロファンド、ハイダル・キャピタル(運用資産3億2500万ドル=約362億円)は先週、ポンドの下落を見込む賭けを貫いた。市場は逆の方向に動き、ポンドは週間ベースで2009年以来の大幅高となった。英EU離脱の条件に関する明確性が乏しい中、政策金利を現行の0.25%から引き上げるにはインフレ加速だけでは不十分だと、ハイダル氏は分析する。

  ハイダル氏は英中銀が先週、今後数カ月に少なくとも1回の利上げが必要になる可能性があると示唆したことについて、本質的にははったりだと指摘。実際に、同氏はポンド先物のショートポジションを積み増した。一方、市場では18年末までに2回の利上げが実施されると織り込まれている。同氏のファンドは2016年の成績が競合を上回り、今年に入ってからは14%のリターンを上げている。

  ハイダル氏は先週の電話インタビューで、「威嚇射撃があったが、私は彼らを信じていない」と発言。「私の考えでは、2月までに利上げを実施することすらないだろう。リスクリワードの観点からすれば、強気な発言をしつつゆっくりと行動するのが最善だ」と述べた。

  「利上げするだろうと考えられていた2014年以降、英中銀は信用を失っている」とハイダル氏は話し、「英EU離脱と緩慢な成長を理由に、英当局は利上げできないだろう」と続けた。

原題:Hedge Fund Adds to Sterling Short on Bet Carney’s Just Bluffing(抜粋)

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