9月18日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル上昇-中銀副総裁の発言でカナダ・ドル安い

  18日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。カナダ銀行(中央銀行)の当局者がカナダ・ドルの上昇を注視していく考えを示したことで、米ドルはカナダ・ドルに対して最も上げた。一方でポンドは利益確定の動きから下落。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策会合が控えている。

  ドルは主要10通貨の大半に対して上昇し、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.5%高となった。主要通貨ではカナダ・ドルの下げが特にきつく、米ドルに対して一時1.2%安。カナダ中銀のレーン副総裁の発言に反応した。ポンドも安い。イングランド銀行のカーニー総裁は、先行きに「相当なリスク」はなおあるものの、今後数カ月で利上げが必要になる可能性があると指摘。この発言後、利益確定のポンド売りが広がった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比0.3%上昇。ドルは対円では0.7%上げて1ドル=111円57銭。米国債利回りの上昇が手掛かり。ユーロに対しては0.1%安の1ユーロ=1.1954ドル。米ドルはカナダ・ドルに対して0.8%高の1米ドル=1.2291カナダ・ドル。一時1.2%高の1米ドル=1.2338カナダ・ドルを付けた。

  FOMCは19日から2日間にわたって政策会合を開き、20日の会合後にはイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長が記者会見を行う。今回の会合では政策金利を据え置く一方、バランスシート縮小開始の具体的な時期を明らかにすると予想されている。今回はこのほか、FOMC参加者の金利予測を分布した「ドット・プロット」も公表される。ハリケーンによる経済への影響でFOMCメンバーらがタカ派姿勢を弱める可能性があるとして、市場ではドット・プロットが注目されている。多少なりともハト派寄りに傾けばドルを押し下げる可能性がある。

  ドルは対円で一時1ドル=111円66銭に上昇。日銀がゼロ金利を続ける中、他の主要中銀は利上げの道筋を検討しつつあることで、円はディフェンシブな動きとなっている。また安倍晋三首相が早期の衆院解散に踏み切るとの見方が広がったことも円には重しとなった。

欧州時間の取引

  ポンドは欧州時間に1ポンド=1.3619ドルの高値を付けたが、その後に利益確定売りが広がり、米国時間に1.3465ドルまで下げた。カーニー総裁はワシントンでの講演で、利上げは緩慢なペースで段階的に実施されるとしたほか、英経済の余剰能力は予想より急速に損なわれつつあるとの認識を示した。

  ユーロは米国時間の取引開始直後に1.1969ドルとこの日の高値を付けた。欧州時間には1.1915ドルの安値を付ける場面があった。
原題:Dollar Gains as Comments From BOC’s Lane Spark Loonie Declines(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500種が高値更新-国債は続落

  18日の米株式相場は続伸し、S&P500種株価指数など主要株価指数が過去最高値を更新した。投資家の楽観的姿勢が続く中、外国為替市場ではドルが3営業日ぶりに上昇し、米国債が下げた。安全資産の投資妙味が薄れ、金も下落した。

  • 米国株はS&P500種が小幅続伸で最高値更新-ダウ平均は7日続伸
  • 米国債は10年債が続落、利回りはここ1カ月余りで最高の2.23%に
  • NY原油は小幅上昇も50ドル台維持できず、需要減速の見通しで
  • NY金は続落、FOMCを警戒-株価上昇も重し

  S&P500種は午後に入り上げを全て消す場面もあったが持ち直し、2500台を保って過去最高値を更新した。金や円は下落、原油はほぼ横ばいとなった。米国債相場は、連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて株高となる中、長期債中心に売られた。

  S&P500種は前週末比0.2%高の2503.87。ダウ工業株30種平均は63.01ドル(0.3%)上げて22331.35ドルと、過去最高値を更新。10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い2.23%と、ここ1カ月余りで最高となった。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が小幅上昇したものの、3営業日連続で50ドル台を維持することができなかった。例年この時期には製油所の多くが秋期のメンテナンスで操業を停止し、需要が減少することが意識された。相場が50ドルに近づくと、利益確定の売りが先物市場に出ることも背景。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前週末比2セント(0.1%未満)高い1バレル=49.91ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は14セント安の55.48ドル。

  ニューヨーク金先物は続落。今週のFOMCでバランスシート縮小の工程表が明らかになるのを待っており、金の需要が抑制される可能性が警戒された。株式相場の上昇も金の妙味低下につながった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前週末比1.1%安の1オンス=1310.80ドルで終了。

  投資家の注目はFOMCに移り、金融市場は前週からのリスク選好ムードを維持した。FOMCは政策金利を据え置くと広く予想されているが、年内の利上げ確率や、バランスシート縮小計画の開始が発表されるかどうかに投資家は特に注目している。

  PIMCOの資産運用担当者、アンソニー・クレセンツィ氏はブルームバーグ・テレビジョンのインタビューで、「量的緩和(QE)は確実に終わりだ。QTが今まさに始まろうとしている。量的引き締めのことだ」と語った。さらに、「QEが市場を支えると考えるのは筋が通らないが、QTが相場に悪影響を及ぼすことはない。市場は当局のQTを冷静に受け止めているもようだ。ペンキが乾いていくのを眺めるという、イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長の表現のようになるだろう」と続けた。

  背景で地政学的リスクはくすぶり続けた。ティラーソン米国務長官はCBS番組で、米国は北朝鮮問題の平和的解決を目指すが、膠着(こうちゃく)状態を終わらせるための外交的努力が失敗した場合は軍事力を行使する用意があると述べた。
原題:U.S. Stocks Rise With Dollar as Treasuries Slip: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Bear Steepen; 10Y Yields Stall Near 100-DMA(抜粋)
Oil Lingers Below $50 With Refiners Slowing, Producers Hedging(抜粋)
SPDR Gold Highlights Bullion ‘Confusion’ as Traders Await Fed(抜粋)

◎欧州株:ストックス600、6週ぶり高値-世界株高の様相

  18日の欧州株式相場は上昇し、指標のストックス欧州600指数は約6週間ぶりの高値を付けた。MSCIオールカントリー世界指数が過去最高を更新し、世界株高の様相となっている。

  ストックス600指数は前週末比0.3%高の381.95で終了。業種別19指数のうち13指数が上昇。化学株が0.9%高で上昇率首位。一方、メディア株は0.4%下げた。構成銘柄の中で上昇したのは405銘柄、下落したのは175銘柄。

  域内の主要指数では、英FTSE100指数は0.5%高。ドイツのDAX指数とフランスのCAC40指数はそれぞれ0.3%上昇。イタリアのFTSE・MIB指数は0.6%上げた。
原題:European Stocks Rise to Six-Week High,Tracking GlobalEquities(抜粋)

◎欧州債:ポルトガル債が大幅上昇-S&P格上げを好感

  18日の欧州債市場ではポルトガルを中心に周辺国債が上昇。S&Pが同国の信用格付けを投資適格級に引き上げたことに反応した。一方、ドイツ10年債利回りは約3bp上昇。全般的なリスクオンのセンチメントが重しとなる中、ドイツ国債先物で大規模なブロック取引が成立したことでストップロスの売りが広がった。

  ポルトガル10年債利回りは30bp低下。S&Pが15日に同国を格上げしたことを受け、他の周辺国債も上昇した。ドイツ10年債に対するイタリアとスペインの国債利回り上乗せ幅は3-4bp縮小した。
原題:Portuguese Bonds Jump; Block Trade Hits Bunds; End-of-DayCurves(抜粋)

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