北朝鮮が生き残る手法はこれ-石油全面禁輸なら

Photographer: Ed Jones/AFP via Getty Images

米国などが北朝鮮に対する石油輸出の全面禁止に踏み切れば、金正恩朝鮮労働党委員長はナチスドイツやアパルトヘイト(人種隔離)時代の南アフリカの手法を模倣し、生き残りのすべを見いだすかもしれない。

  いずれも、石炭を液化することによって石油禁輸を乗り切った。北朝鮮は石炭が豊富で、一時は世界トップの無煙炭輸出国の一つだった。

  15日に北朝鮮がミサイルを再び発射した後、ティラーソン米国務長官は石油禁輸に言及。主に中国が北朝鮮に石油を供給しているとも指摘した。

  しかし、国際戦略研究所(IISS)の上級研究員、ピエール・ノエル氏は電話で「厳密に言えば、北朝鮮は中国からの石油を必要としてはいない」とし、「石油禁輸があまりにも大きな苦痛になり、北朝鮮が『われわれが悪かった。交渉の席に戻る』と言い出すというのは全くありそうもない」と述べた。

  IISSが今月公表した報告書の中でノエル氏が試算したところによると、北朝鮮が2015年に輸入した石油量に相応する燃料を得るには約600万トンの石炭液化が必要。北朝鮮は同年に中国に2500万トンの石炭を輸出していたが、16年の国連制裁により石炭輸出が年750万トンに制限されているため、液化用の石炭が大量に確保できる状態だという。

原題:North Korea May Copy Nazi Germany If Total Oil Ban Takes Effect(抜粋)

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